しらびそ峠より望む赤石山脈主稜線 ―― まつろわぬ山の民たちの経路 ―― 2004年6月記 8月定例山行の下見で、しらびそ高原を訪れた。尾高山はシラビソ、トウヒ、ウラジロモミなど針葉樹に囲まれ鬱蒼と原始の森といった感じ、一方、御池山は笹の明るい道にダケカンバなどを配し高原漫歩といった感じで、わずか1時間弱の行程で二度も鹿と出会った。共に雰囲気の良い山で、遠山川、小渋川の谷を挟み、荒川岳から深南部鶏冠山まで赤石山脈南部の大パノラマが拡がっていた。しらびそ峠は東側の展望地笊ヶ岳とほぼ同緯度であるが、主脈上の大沢岳、兎岳までは直線距離にして僅か8キロとさらに近い位置にある。また、普段見慣れた東面から…