桜木紫乃『起終点駅』 今日は読書の話題です。桜木紫乃の『起終点駅』(ターミナル)。 桜木紫乃の作品は2年前から読み始めて4冊目で、文体も作品の世界も相性のいい作家だ。『起終点駅』には40~50ページの短編が6作品収録されていて、秀作ぞろいだった。 どの作品も、北海道を舞台にして、厳しい現実の中で傷つきながらも生き抜いていく主人公の姿が描かれていて、心情がしっかりと伝わってきた。6作品のうち、短編集の題名にもなっている『起終点駅』と『スクラップ・ロード』の2作が、男性が主人公で、他の4作品が女性が主人公だが、『起終点駅』など、やや作りこみ過ぎた感があり、どちらかといえば、女性が主人公の作品の方が…