妻を亡くしてからというもの、胸の奥にぽっかりと穴が空いたまま、時間だけが静かに流れていくようになった。 その穴は、ふとした瞬間に冷たい風が吹き抜けるようで、どれだけ日が経っても埋まる気配がない。 朝起きても、夜になっても、生活のどこかに彼女の気配が残っているのに、もう二度と声を聞くことはできないという現実だけが、重く沈んでいる。 「悲しい」「寂しい」という言葉では追いつかない感情が、日々の生活の隙間に入り込み、気づけばため息ばかりがこぼれている。 何かをしようと頭では思っても、体がついてこない。 気力が湧かず、手を伸ばす前に心が折れてしまう。 気づけば、ただぼんやりと窓の外を眺めている時間が増…