文和4年(1355)に起きた東寺文和合戦は、足利尊氏方と足利直冬方とによる大決戦であり、結果として、両者にとって生涯最後の大戦となりました。 この大戦がはじまる直前、足利直冬は東寺に願文を奉納し、その思うところを明らかにしています。 この願文は以前の記事で取り上げました。 komorikazuma.hatenablog.com この願文につき、上記リンク先の記事では触れなかったのですが、他に気になることがあります。この願文がいわゆる「宣命書き」で作られていることです。 「宣命書き」とは、その外観をおおざっぱに言ってしまえば、仮名の部分を万葉仮名方式で書くことを言うようです。たとえば「と」という…