『なんとなく好きで、その時は好きだとも言わなかった人のほうが、いつまでもなつかしいのね。忘れないのね。別れたあとってそうらしいわ。川端康成「雪国」(新潮社)』 「大好き」は、危険な領域だと思っています。 その理由は、突然の逆転で、「大嫌い」になる可能性があるからです。 世の中には、大好き同士でラブラブなパートナーが存在するの理解はしています。どうか永く続きますように。 でも、冒頭のフレーズは、良好な関係性について示唆しています。 それは、「なんとなく好き」の相手が良いのかも知れないと言うのです。 言い換えれば、ちょっと気になる存在というイメージでしょうか? 少し距離感があるプラトニックな関係が…