報恩抄には沢山の譬え話・故事逸話が出てきます。そこがいいですね。観心本尊抄のように御本尊を説かれた難しい御書でもなく、開目抄のように三徳具備の仏を主張するためのものでもなく、ただ大聖人が亡き師匠を思って書かれたお手紙だと思うと、泣けてきますね。泣けない?泣くとこなかったか。日蓮を護りきれなかった師匠よ、地獄に堕ちるんじゃねーぞとか、地獄に堕ちてたら救ってやるぞとか、言いたくなる気分で書かれたか・・・・知らんけど・・・でも、その中に邪教への破折がしっかり書かれていて、道善房だけでなく、末法未来の法華経を継ぐ私たちへの教えもちゃんと書かれている。 さて、冒頭から、気になったたとえ話や故事逸話など拾…