~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 「ねえ…… 藤子…………」 「はい?」 「初めての時のことって覚えてる?」 「ああ…… は…い…… 覚えて……ます………」 「どんなだった?……」 「ああ…… えっと……… あまり…… 良い思い出では無い… ですね………… 唯々怖かったし………… 嫌でした…………」 「あ… ごめん…… 思い出したくないやつだったらいいよ……」 「あ…いえ…… 大丈夫です………… 棕櫚さんに尋ねられたことには 全て答えたいので………… ………… あの夜…… 母親の客が家に来て………… その人も母親も…… 酷く酔って居ました………… 二人で… いきなり私の部屋に入ってきて………… それで…