神原一光さんの「辻井伸行 奇跡の音色~恩師・川上昌裕との12年間の物語~」を読みました。恩師の頑張りもすごいし、もちろん、本人のがんばりもものすごいものがあったんだと思います。少し、紹介したいと思います。 ■教え方 言い方が悪くなりますが、ピアノの世界には、弾き方の振り付けや、お辞儀の方法 まで教える“コンクール用”の指導というものが存在します。でもその方法で仮に賞を 取れたとしても、しょせんは“金メッキ”でしかない。メッキはいつか剥がれてしまいます。 コンクール用に“この曲はこう弾くんだ”と曲に特価した教え方をしても、教わった 曲はうまく弾けるかも知れないけれど、次にまったく新しい曲をやろう…