文筆家。近現代史研究者。軍歌研究者。 1984年、生まれ。 大阪府出身。 慶応義塾大学文学部卒。 2005年、軍歌趣味サイト「西洋軍歌蒐集館」を開設。 2011年、『世界軍歌全集―歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代』を社会評論社より上梓。
文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年 (文春新書)
日本の軍歌 国民的音楽の歴史 (幻冬舎新書)
日本の軍歌 (晋遊舎ムック)
『21世紀』は「2022年」から始まった』。 辻田真佐憲×西田亮介×東浩紀 https://genron-cafe.jp/event/20221229/ 中年になってからの再びの「就職活動」をしたとき、履歴書は送ってもすぐにポストに戻り続け、「お祈りメール」ばかりが届いたり、何の反応もなく、午後からの限られた時間の非正規の仕事ばかりを申し込んでも、全く決まらず、そのまま1年が経った。 あとから考えたら、かなり気持ちが暗く重くなっていたのだけど、2013年の、その頃に、ゲンロンカフェという場所が始まって、通常のトークイベントをはるかに超える長時間、人と人とが、真剣に話し続ける姿を見て、そのことで…
「戦前日本」と神話 今回は講談社現代新書から出版された辻田真佐憲(つじた・まさのり)氏の著書について研究者として気になった点を述べたいと思います。 辻田氏は1984年生まれの評論家、近現代史研究者(新書の著者紹介に基づく)です。 本書のあらすじは、下記引用に端的に示されるように、神武天皇はほぼ忘れ去られた存在であったが、大日本帝国に正統性をもたせるためのストーリーとして復権されたものというものです。 明治の指導者たちは、神話を一種のネタとわきまえたうえで、迅速な近代化・国民化を達成するために、あえてそれを国家の基礎に据えて、国民的動員の装置として機能させようとした。(269p) 【図書情報】 …
・亀田俊和氏の勤務先への抗議などは、絶対にやめて下さい。宜しくお願い致します。 ・初めて当エントリーを読まれる方は、亀田俊和 - Wikipediaの他、以下の「呉座勇一事件(呉座騒動)」に関する記事などの、ご一読をお勧め致します。 kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com kensyoiinkai.hatenablog.com 「匿名で悪口スクショが続々と…」呉座勇一氏“中傷投稿”問題、渦中の北村紗衣氏が語る顛末 | 文春オンライン 自分を責める気持ちが湧いてきて…呉…
表現者クライテリオン 2024年5月号ビジネス社Amazon まず、『表現者クライテリオン』の最新号発売のお知らせです。 今回の特集は「不信の構造、腐敗の正体――政治・エンタメ・財務省」。他者に対する「不信」が増せば増すほど、その信頼の穴をシステムで埋め合わせねばならず、社会がシステム化すればシステム化するほど、そのシステムに依存した、あるいは、そのシステムに甘えた「腐敗」が蔓延する……その状況を正確に認識し、それを克服する「思想」を描き出すこと、それが今号の主題です。 実際、「コンプラ」や「ポリコレ」といった矮小な観念(システム)がこれほど持て囃されている時代もないにもかかわらず、いや、持て…
ボードゲームで社会が変わる: 遊戯するケアへ (河出新書)作者:與那覇 潤,小野 卓也河出書房新社Amazon Kindle版もあります。ボードゲームで社会が変わる 遊戯するケアへ (河出新書)作者:與那覇潤,小野卓也河出書房新社Amazon 今流行するボードゲームこそが、属性や能力主義による社会の分断を乗り越える「共存の哲学」である? 気鋭の評論家が各分野の専門家を招き対戦しつつ、普及活動のパイオニアと共に考える。三宅香帆、辻田真佐憲、安田洋祐、小川さやか、安田峰俊、三牧聖子、豪華6名の各分野の第一人者による、ボードゲーム体験記も収録!「そういえば、小さい頃『人生ゲーム』をやったっけ」 「最…
訂正する力 (朝日新書) 作者:東 浩紀 朝日新聞出版 Amazon ひとは誤ったことを訂正しながら生きていく。 哲学の魅力を支える「時事」「理論」「実存」の三つの視点から、現代日本で「誤る」こと、「訂正」することの意味を問い、この国の自画像をアップデートする。 デビュー30周年を飾る集大成『訂正可能性の哲学』を実践する決定版! 聞き手・構成/辻田真佐憲 帯イラスト/ヨシタケシンスケ 保守とリベラルの対話、成熟した国のありかたや老いの肯定、さらにはビジネスにおける組織論、日本の思想や歴史理解にも役立つ、隠れた力を解き明かす。それは過去との一貫性を主張しながら、実際には過去の解釈を変え、現実に合…
www.youtube.com 経営科学出版さんの方で、新しい映像コンテンツを作成・販売することになりました。題して「学校では習わないもう一つの日本史」(Vol1~Vol4)。 概要については、動画でも告知していますが、要するに「日本思想400年史」です。江戸思想を茂木誠先生(作家・予備校講師)、幕末から明治近代を大場一央先生(儒学者・大学講師)、戦前日本を辻田真佐憲先生(歴史家・京都大学客員准教授)、戦後思想を柴山桂太先生(経済思想・京都大学准教授)のミニ講義と私との対談で纏めた豪華な講座となっています。 4人の先生方との対談は、私自身にとっても刺激的なものになりましたが、講座のクオリティも…
衆院東京15区補選に、日本保守党が飯山陽(いいやま・あかり)という人を擁立すると発表した。下記は朝日新聞デジタルの無料記事。 www.asahi.com 以下引用する。 日本保守党、衆院東京15区に擁立表明 麗沢大客員教授の飯山陽氏 宮野拓也 2024年3月5日 19時51分 公職選挙法違反の罪で起訴された柿沢未途被告=自民党を離党=の辞職に伴う衆院東京15区(江東区)の補欠選挙について、政治団体・日本保守党(百田尚樹代表)が5日、麗沢大客員教授で新顔の飯山陽(あかり)氏(48)を擁立すると発表した。 飯山氏はイスラム思想研究者として著書などがある。同日に記者会見し、同区選出の自民衆院議員が「…
著者:辻田真佐憲発行元:イースト・プレス たのしいプロパガンダまとめ たのしいプロパガンダを読んだ理由 たのしいプロパガンダで仕事に活かせるポイント たのしいプロパガンダの目次 たのしいプロパガンダの感想 たのしいプロパガンダまとめ しかめっ面して「やれ!」って命令されたことに対して人は動かないんだよね。モチベーションが重要なんですよ。モチベーションを高くして、とある事象に国民を扇動するには「プロパガンダ」が重要なのよ。で、そのプロパガンダというのは戦争中の日本だけの話しでもないのよね。今の時代にも充分通用することであり、洋の東西を問わずに用いられるテクニックなのだ。それどころか、宗教団体も用…
2月15日(木)19:00~21:00 今問われる『訂正する力』、哲学者からみる地域芸術祭 (ゲスト:東浩紀)北川フラム塾 第28回 代官山・アートフロントギャラリー(ヒルサイドテラスA棟)http://ptix.at/P1A051 訂正する力 (朝日新書) 作者:東 浩紀 朝日新聞出版 Amazon 訂正可能性の哲学 (ゲンロン叢書) 作者:東浩紀 ゲンロン Amazon 観光客の哲学 増補版 ゲンロン叢書 作者:東浩紀 株式会社ゲンロン Amazon ゲンロン15 作者:石田 英敬,石戸 諭,イ・アレックス・テックァン,大島 新,川上 未映子,川原 伸晃,猿場 つかさ,田中 功起,辻田 真…
* 人間の消滅とポスト・ヒューマニズム ポスト構造主義を代表する思想家の1人であるミシェル・フーコーは『言葉と物』(1966)において「人間の消滅」という挑発的なテーゼを提示して一躍時代の寵児としての地位を確立しました。難解な専門書にもかかわらず「バゲットのように売れた」といわれる同書は中世以降の西洋における「エピステーメー」の変化を主題としています。ここでいう「エピステーメー」とは、ある時代や社会の思考システムの基本的な布置を指しています。そしてフーコーは西洋の歴史におけるエピステーメーはルネサンス期(16世紀以前)、古典主義時代(17〜18世紀)、近代(19世紀以降)という三つの段階の境界…
00-06 HDDD 06-12 CHD 12-18 DD 18-24 D A. 北海道地方-0-0-0-0=0 B. 東北地方 ---0-0-0-0=0 C. 関東地方 ---0-1-0-0=1 D. 中部地方 ---3-1-2-1=7 E. 近畿地方 ---0-0-0-0=0 F. 中国地方 ---0-0-0-0=0 G. 四国地方 ---0-0-0-0=0 H. 九州地方 ---1-1-0-0=2 I . 沖縄地方 ---0-0-0-0=0 合計回数 ------4-3-2-1=1000:19 奄美大島近海 40/3.9 ② 00:20 石川県能登地方 10/3.0 ① 03:16 石川…
社会学部にてメディアやポピュラーカルチャー研究などの専攻を考えている学生へのお薦め新書。 稲増一憲『マスメディアとは何か:「影響力」の正体』中公新書、2022年 稲田豊史『映画を早送りで観る人たち:ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』光文社新書、2022年 瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』光文社新書、2020年 金成玟『K-POP:新感覚のメディア』岩波新書、2018年 高野光平『発掘!歴史に埋もれたテレビCM:見たことのない昭和30年代』光文社新書、2019年 貞包英之『消費社会を問いなおす』ちくま新書、2023年 天野彬『SNS変遷史:「いいね!」でつながる社会のゆ…
毎年恒例の今年の○冊。(順不同)今年は積読消化に勤めた一年であまり新しい本を読まなかった。 ※書評で取り上げた本、自主制作流通系の本は入れていません。 『ラインズ 線の文化史』ティム・インゴルド、工藤晋訳 『ゴミ清掃芸人の働き方解釈』滝沢秀一、田中茂朗(編、インタビュー) 『整体対話読本 ある』川﨑智子、鶴崎いづみ 『クリエイティブであれ』アンジェラ・マクロビー著、田中東子・中條千晴・竹﨑一真 ・中村香住訳 『空と風と星と詩』尹東桂 『移民の子どもの隣に座る』玉置太郎 『わが師折口信夫』加藤守雄 『新版 慶州は母の呼び声』森崎和江 『ラインズ 線の文化史』ティム・インゴルド、工藤晋訳 人類学者…
文藝春秋社の文芸誌『文學界』にて吉川浩満さんとの共同連載がスタートします。吉川さんと共同開催している朝カル講座 と 哲学入門読書会 を原稿化したものです。 タイトルは「読むためのトゥルーイズム」、初回掲載号は2024年1月6日発売の2月号です。文學界(2024年2月号)(特集 没後100年、これからのカフカ 創作 島田雅彦「大転生時代」)文藝春秋Amazon Kindle版:ISBN:B0CQZHM5JJ 版元:https://books.bunshun.jp/list/mag/bungakukai note.com:https://note.com/bungakukai/n/na7a9228…
120冊、のうち41冊は漫画だった^^; 読んだ本の数:120読んだページ数:34094古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)読了日:12月27日 著者: 自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体 (講談社現代新書)読了日:12月11日 著者:石井 暁ストーンサークルの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)読了日:12月06日 著者:M W クレイヴン日本近代史 (ちくま新書)読了日:12月02日 著者:坂野 潤治一人一殺: 血盟団事件・首謀者の自伝読了日:11月27日 著者:井上 日召60代からの資産「使い切り」法 今ある資産の寿命を伸ばす賢い「取り崩し」の技術読了日:11月26日 著…
2023年の読書メーター読んだ本の数:21読んだページ数:6654ナイス数:66君の地球が平らになりますようにの感想前作?『愛じゃないならこれは何』がよかったので。でも今作の収録作のほうがもっと好き。大仰な比喩を使った感情表現が鮮やかで、あまり共感の余地はないけど「あるだろうなあ」と思う。逆にそんなに好きじゃなかったのは『大団円の前に死ぬ』で、感情面はともかくリアリティを出す描写が好みじゃなかった。読了日:12月29日 著者:斜線堂 有紀空飛ぶ山岳救助隊 (ヤマケイ文庫)読了日:12月14日 著者:羽根田 治ドキュメント 単独行遭難 (ヤマケイ文庫)読了日:12月12日 著者:羽根田 治ヤマケ…
勅使川原真衣『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社)『正訳 紫式部日記』(中野幸一訳・勉誠出版)山本文緒『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』(新潮社)福間良明『司馬遼太郎の時代』(中公新書)アルテイシア『59番目のプロポーズ キャリアとオタクの恋』(幻冬舎)矢樹純『不知火判事の比類なき被告人質問』(双葉社)青山美智子『月の立つ林で』(ポプラ社)峰岸純夫『享徳の乱』(講談社選書メチエ)柞刈湯葉『まず牛を球とします』(河出書房新社)黒田基樹『戦国大名・伊勢宗瑞』(角川選書)北川直利『ミッション・スクールとは何か』(岩田書院)安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』(集英社)門井慶喜『江戸一…