昨年、初めて緊急事態宣言が出た当時、私はNHKの新型コロナウイルスについての特番を見ました。その中で、司会のアナウンサーがパンデミックの渦中で起こる、不安や恐怖などの感情をどうしたらいいのか?と、緊急時下の社会を研究する学者に質問するシーンがありました。 アナウンサーは「他者がパニックになっている時、どう治めたらいいのか?」ではなく、「自分の感情をどうしたらいいのか」をまじめに質問していたのです。 私はそれを見て、「自分の感情を自分で鎮められないことが、ここまで一般化しているのか」と改めて驚いてしまいました。(「質問する相手がちょっと違うだろう?」という気もしますが。) しかし、わが身を振り返…