世界の歴史における時代区分の一つで、近世よりも後で、現代よりも前の時代を指す。日本語の「近代」は、元々は英語の「modern」、ドイツ語の「Neuzeit」の訳語として考案された漢語である。時代区分としての近代を象徴するものは、ウエストファリア条約による主権国家体制の成立、市民革命による市民社会の成立、産業革命による資本主義の発達、ナポレオン戦争による国民国家の形成など、16世紀以降のヨーロッパで誕生し、現代世界を特徴付けている社会のあり方である。
先日、前から乗っていた自転車が古くなったので、新しいのをネットで購入した。すると万事保守的な母が、「なんでもすぐにネットで買うのはどうかと思うよ。」といつものように小言を言う。対して私は「機会損失と言う言葉を知ってるかい?俺が自転車に乗れないのは俺にとっての機会損失になる。これ以上は言わないけど、言葉とその概念くらいは知っておいた方がいいよ。」体よく母を黙らせたことに気をよくした私は、自分で言った機会損失と言う言葉に思いをはせていた。 「もし、もしお金が潤沢にあればの話だけど、今の若者にとっての最大の機会損失は海外に行かない事だろうな・・・。」最近の若者は海外に積極的に行きたがらないという話を…
【第一次世界大戦前夜】 ナポレオン戦争以後、用兵面ではジョミニの思想の影響が大きかったものの、火力の発達からジョミニ的な戦術の限界が見受けられるようになってきた。 そのような状態の中、ジョミニを筆頭とする旧来の原則にとらわれることなく、戦略を臨機応変の体系と定義し、時代の変化や技術の進歩に合わせて適切な統帥術や用兵術を編み出したのがドイツのモルトケであり、『高級指揮官に与える教令』の中に彼独自の「委任戦術(訓令戦術)」などに関する優れた記述が残されている。普墺戦争や普仏戦争での輝かしい勝利によって名声を獲得し、時代の寵児となったモルトケであったが、普仏戦争での経験から将来のヨーロッパにおける戦…
【フランス革命前夜】 七年戦争の勝利がプロイセンに栄光をもたらしたように、七年戦争で敗北を味わったフランスでは様々な新思想が登場することになる。それこそが、後のフランス革命後の諸戦争で新生フランス軍が各国を席巻する下地となっていたのはあまり知られていない。 その最も代表的な著作と言われているのが、フランスのギベールによる『戦術一般論』である。この著作の中では国民軍の創設など、後のフランス軍だけでなく近代的軍隊に影響を与えたような先進的な考えも含まれていたが、革命前の保守的なフランス軍内で受け入れられることはなかった。 そのようなギベールの批判者の中でも、軍事思想上で重要な役割を果たした人物がい…
A.論理的思考でいうのなら、理系男子、文系男子か理系女子、文系女子の順番かもしれません。これは優れている順番というよりは、実験で証明していくような技術ベースの世界に接してきた経験であり、そのほうが性に合うかどうかです。いわゆる近代の科学文明の教育で伝えられてきたことに対応できた程度に過ぎないわけです。
「諸君らはクラウゼヴィッツをよく知っているが、戦争経済というものをご存じない」とヒトラーが言ったとか。一説では将軍たちを煙に巻くために、「戦争経済」という言葉をヒトラーが造語したというのもどこかで読んだ気がします。実際は存在する言葉のようです。 ゲームとしては、SPIの「第一次世界大戦」(ダニガンデザイン)やタクテクス/GJの「ドイッチュラント・ウンターゲルト」(高梨デザイン)などが戦争経済をシステムのベースにしていたりして、「戦争経済」には興味があったのです。そこで、本書を読んでみました。 とはいえ、経済と言っても、人や資源といったリソースに関する本ではありません。上記のゲームはどちらかと言…
田舎/共同体から都市/社会への移動と価値観の変化 生まれ持った環境の価値観と人間の精神 生まれ故郷の価値観と、新しい都市の価値観 引き剥がされる生得環境的価値観 気になったら読んで欲しい本 ウィリアムズ『田舎と都市』 フロイト『精神分析学入門』 ローレンツ『ソロモンの指輪』 ローレンツ『動物行動学』 『エッダ』 神島二郎『近代日本の精神構造』 パーク他『都市』 前回のお話 Loading... 田舎/共同体から都市/社会への移動と価値観の変化 人間が田舎/共同体から都市/社会へと移動するとどのようなことが起こるでしょうか。ひとつは生まれてから今日まで培った価値観や関係性を喪失してしまうことがあ…
ニーチェ哲学の中にアモール・ファティという思想があります。 これは簡単に言うと、どんな苦しい出来事でも自分の運命として受け入れ、愛するべきだという考え方です。Noh Jesuはこのアモール・ファティを日本文明の中に見出し、最近そのことについて語っています。 私たち日本人は、普通に生きていれば自分の国の歴史を正しく知ることはなかなかありません。学校の歴史の授業で使われている教科書は、他の時代のことは何ページにもわたって書かれているのに、近代になったとたんに数ページで終わっているなど、意図的に知らされないようになっているからです。 有識者の間では第二次世界大戦以降、日本はアメリカによって骨抜きにさ…
こんにちは、ズンダです。 NOTEに「優生学と弱者男性」と題した文章を上げました。 note.com 恋愛は優生思想である、という考えを基にした文です。 この考えは私ズンダが創発したものではありません。 明治時代からありました。 いや、遡れば優生思想のような考えは有史以来、いくらでもありました。 進化心理学によれば、人は誰かと恋愛したり結婚したりする際、無意識的に相手の遺伝子に惹かれているといわれています。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentSc…
おはようございますすごく眠いですいやめぐみの飴なのか?でもなんだか暖かくならない北海道で一番気温が上がらない。働きやすいといえばそうですが少し暖かくなってもいい気がする さぁ今回はこちらのお店です。毎日100人超の大行列‼近大生が押し寄せる弁当店「焼マン」の凄まじすぎる昼時に密着!なんだかこのお弁当見ていたら朝仕事張り切りたいですね。近くには近大があって学生にも大人気のお弁当屋さん野菜とか栄養しっかり摂れるから最高ですよね。ぜひご覧ください😊 お店情報 ホテルユニゾ大阪梅田 チャンネル登録はこちら技彩 WAZAIRO - YouTube
近世から近代へ。開国した日本にとって海外の国と貿易するリスクと直面することになります。江戸時代は米本位制で総じて安定した物価でしたが、開国したとたん金銀為替格差により、日本から国外へ金が流出して極端なインフレが起こり、物価が不安定になりました。 開国、海外と貿易するということは常に為替の問題が生じます。当時の国際的な基軸通貨は金であり、金本位制の導入は先進国の証でもありました。しかし、日本はこの金本位制に振り回されます。最終的に高橋是清が二二六事件で暗殺され、金本位制、国際為替事情がわかる人がいなくなります。軍部は金本位制を法的に廃止し、円元パー政策を実施しますが、日本の正貨が大量の中国へ流…
結婚の記者会見が終わり、あいさつする小室圭さんと眞子さん=東京都内のホテルで2021年10月26日(代表撮影) 皇室のメンバーへの激しいバッシングが起きることがあります。成城大文芸学部教授の森暢平さんに聞きました。 【聞き手・須藤孝】 【写真まとめ】NYに到着した小室圭さんと眞子さん 21年当時の様子 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 建前が崩れている ――なぜ批判されるのでしょう。 ◆昭和40年代には皇太子だった前の天皇陛下、今の上皇さまが批判されました。平成になると、やはり皇太子だった今の天皇陛下や雅子さまが批判されました。天皇自身や制度を批判するのではなく、比較的弱いところに向かいます。 今は、それだ…
4月21日、青春18きっぷのオフシーズンなので、さほど気合が入っていないのですが、神戸市に行ってきました。 ・北野町山本通[重伝建(港町)]ほか 写真を5枚上げますが、撮影場所は下記のとおりです。 三宮駅近辺にある近代建築物といったテーマ性です。重要伝統的建造物群保存地区とその周辺を攻めてみました。点と点をつなげて考えてみる楽しみとでも言いましょうか。まとめて見ると見ごたえが生まれてくるような気がします。 ①旧神戸居留地十五番館[重要文化財] (重伝建地区内)②旧トーマス住宅[重要文化財]③小林家住宅[重要文化財] (相楽園(庭園)内)④旧ハッサム住宅[重要文化財]⑤旧小寺家厩舎[重要文化財]…
第3講は「ブルトシップ・ジョブはなぜ苦しいのか?」 好きなことも我慢し、苦労し、難関突破の職業に就いて高給取りになり、 (物質的には)贅沢な暮らしができるようになった。 けれども仕事は忙しく、神経をすり減らし、疲れ、虚しさを感じ、辞めたい と思うようになった。 (このままの状態を続けるか? 辞めるか? 一回限りの人生を思うと、複雑…) ーーーーー 「ブルトシップ・ジョブはなぜ苦しいのか?」 人は「愛」、「自由」「平等」に生きるとか、「自分のため=他人のため」とか、 人生に存在感を感じるとか、(人それぞれにしても)ともかく生き甲斐につながること を求めて生きている。 (もちろん「生きる」ことに目…
近鉄南大阪線土師ノ里(はじのさと)駅についた時には空腹の限界でした。店はあっても閉店していたり、頭の中では「腹が減った」の音楽が流れているのに、さすがの五郎さんでも見つからないと思うほど食べるところに出会いませんでした。 予定を変更してこのまま南大阪線で奈良へ向かおうかと思いましたが、やはり今回の目的のひとつは大和川ですからね。 土師ノ里駅の次の道明寺駅で道明寺線に乗り換えて大和川を渡り、柏原南口駅で下車してもう一ヶ所頑張って大和川沿いを数百メートルほど歩き、近鉄大阪線安堂駅から奈良へ向かうことにしました。 地図には何も描かれていないのですが、この辺りが大和川付け替えの場所のようです。なかなか…
「美術評論家」建畠晢氏の回顧譚でしばしば氏の口から語られている話がある。「父親」である「彫刻家」建畠覚造氏に関するものだ。 (略)抽象彫刻は売れないのね。で、展覧会に出した作品が帰って来ると、置く場所がなくなってくるわけよ。大きな作品なんかは特に。だから、兄と一緒に父を手伝って、帰って来た作品をハンマーで壊して、粉々にして庭に穴を掘って埋めた。子供にとっては面白いわけだよ、そういうのは。きゃっきゃしながらやったわけだけど、父はずいぶん悲しがっていたんだろうなと、今にして思えば思います。 建畠晢 オーラル・ヒストリー 第1回:インタヴュアー:加治屋健司、池上裕子:2008年3月25日 https…
青年・渋沢栄一の欧州体験 (祥伝社新書) 作者:泉三郎 祥伝社 Amazon 子どもの頃、お札といえば、聖徳太子、伊藤博文、岩倉具視。その後、夏目漱石、新渡戸稲造、福沢諭吉。そして野口英世、樋口一葉、福沢諭吉だよね。 そして今年!じゃじゃじゃーん!!!北里柴三郎、津田梅子、そして渋沢栄一だよねー!!!ワクワクっ!!!(^^) 「巨人・渋沢は、いかにして生まれたか。1867年1月、渋沢は、将軍・慶喜の弟、徳川昭武を公使とする遣欧使節団に随行を命じられ、欧州巡歴の旅に出発した。かの地で彼は何を見聞きし、何を感じたのか。それは、新生日本の建設に、どう生かされたのか」そのエッセンスを紹介しよう。 ・本…
清冽 - 詩人茨木のり子の肖像 (中公文庫 こ 58-1) 作者:後藤 正治 中央公論新社 Amazon 茨木のり子の生涯を描いた初の評伝。茨木は家柄もよく容姿にも恵まれながら、柔らかく、でありながら毅然とした態度で戦争などの日本社会の動きと対峙した。「倚りかからず」「自分の感受性くらい」に端的に表れているように、自律してさわやかな精神的態度を持つ近代的な女性であった。本書は、作品や日記などを豊富に引用しながら、そのような茨木の清冽な精神を描いている。 茨木のり子は特にドラマチックな人生を歩んだわけではない。良家の子女ではあったが、その人生に大きな波はなかった。だが、その自律した精神と豊かな感…
⚫1853年、アメリカのマシュー・ペリーの来航によって、日本は西洋列強の圧倒的な国力に直面しました。 ⚫この出来事は、日本近代化の道を歩み始めるきっかけとなり、その結果、明治維新が起こりました。 ⚫維新の動きは、単に政権の交代に留まらず、日本全体の構造根本から変えることを目指しました。 ⚫政府樹立後、明治政府は欧米列強模範に近代国家建設に着手しました。 ⚫その最初のステップとして、憲法制定議会が開かれ、近代軍隊の創設と産業革命が進められました。 ⚫これらの変革をわずか20年から30年の間に達成されたという点で、特に注目すべきです。 ⚫明治政府のもう一つの重要な成果は、戊辰戦争を通じて、旧幕府勢…
常山勝弘(つねやまかつひろ、Tsuneyama Katsuhiro、1989年8月7日生まれ、血液型はA型。)とは、JRの株主などを務める新潟県出身の華族(正二位)の弟であり、新潟県出身の資産家でもある。チェス愛好家として、現在日本チェス連盟の会員である。 ▼関東軍の孫  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 徳川の時代に、魚沼地方において大庄屋をやっていた士分の門家である両家(苗字を帯刀することが許された格式がある両家。現在の姓は、常山家と南雲家。)の中に生まれ、満州事変(1931年-1934年)において、関東軍(第9師団騎兵九連隊)を務めていた常山新作の孫であり、常山氏(氏族)に属する。…
(写真)岡田工業知多工場の事務所。 2023年(令和5年)9月、愛知県知多市岡田町にある岡田工業知多工場を訪れました。 近代建築と思われるタイル張りの個性的な事務所があり、事務所の前には創業者である浅田磯弌(浅田磯一、あさだいそいち)の銅像「浅田磯弌翁像」があります。 1. 銅像「浅田磯弌翁像」 1.1 碑文 2. 浅田磯弌 2.1 浅田磯弌の経歴 2.2 料亭 櫻明荘 1. 銅像「浅田磯弌翁像」 1.1 碑文 浅田磯弌翁像 従六位勲六等浅田磯弌翁は明治二十二年一月四日大府町 に誕生大正八年岡田町に浅田織布工場を創設す爾来四十 八年間大高町に大高工場昭和八年大府町に浅田人絹織布 工場を建設昭和…
月曜日は19時20分から講義授業。 ❶国語講義授業(80分間) 本日は宮城県の説明文の読解へ。入試対策を一歩ずつ。 文法演習プリントも実施。 4番接続詞の種類(順接・逆接・転換など)、品詞の分類(形容詞・代名詞・連体詞・感動詞・助動詞)、近代文学史6作、の品詞名・活用形・活用・終止形。 ❷演習時間(60分間)*英語構文テスト*国語読解ミニテスト*理科計算特訓プリント*自学演習時間 都立高校一般入試まで304日。 突破す!突破す!突破す!突破す!突破す!突破す! 今年もこのような転塾成功生が現れるか! お問い合わせ・ご連絡はLINEかメールでお願いします。小学…
100冊以上から出張買取いたします。 まずはお電話を! フリーダイヤル 古書買取一番!黒崎書店へ お問合わせ 0120-541-963(お気軽にご相談下さい) 大阪府太子町 河南町にお住まいの皆様、黒崎書店HATENAブログをご覧下さいまして 有難うございます。 近代文学 初版 限定本など文学書の出張買取を行っています。 古書古本の買取は大阪 阿倍野で永年の経験と実績を持つ 有限会社黒崎書店にお任せください。 初めてのご処分の方、多量でお困りの方、ご遺族の蔵書にお困りの方、他社でお見積りされている方の、 お問い合わせを承っていますので、まずは、お電話ください 荷造りから運び出しのすべての作業は…
(今回は岩波新書に収録されていない、丸山眞男「戦前における日本の右翼運動」についての文章を「岩波新書の書評」ブログではあるが、例外的に載せます。念のため、丸山「戦前における日本の右翼運動」論文は岩波新書には入っていません。本論文は丸山「増補版・現代政治の思想と行動」(1964年)に収録されています。) 丸山眞男の「戦前における日本の右翼運動」(1958年)が昔から好きだ。丸山眞男、この人は確かに日本の戦後民主主義の「知識人」であった。知識人であるがゆえに民衆や大衆とは距離を置いた。時に民衆や大衆の短絡的で一時の感情的な思考を否定的に見て、それらを嫌悪さえしていた。しかし、知識人の丸山が日本の民…
福島県 熱塩温泉ってこんなところ 熱塩温泉の泉質 1.山形屋旅館 2.ふじや 福島県 熱塩温泉ってこんなところ 熱塩(あつしお)温泉は喜多方市北部の山間にある温泉で、この辺りはかつては熱塩加納村という地域でした。 その名のとおり、塩分の濃い温泉です。 温泉の歴史は古く、室町時代の1375年。現在も温泉街の最奥部に残る示現寺再建の折、源翁禅師によって発見されたと伝えられています。発見にまつわるエピソードは諸説あるようですが、伝説めいていて信ぴょう性のほどは分かりません。 昔からの湯治場として栄えましたが、5件程度あった旅館も現在は山形屋とふじやの2件のみ。どちらも日帰り入浴可能です。 熱塩温泉の…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 日本の脅威は、人ではなく自然であった。 ・ ・ ・ 日本列島とは、同時多発的に頻発する複合災害多発地帯である。 日本の自然は、数万年前の旧石器時代・縄文時代から日本列島に住む生物・人間を何度も死滅・絶滅・消滅させる為に世にも恐ろしい災厄・災害を起こしていた。 ・ ・ ・ 日本民族は、旧石器時代・縄文時代からいつ何時天災・飢餓・疫病・大火などの不運に襲われて死ぬか判らない残酷な日本列島で、四六時中、死と隣り合わせの世間の中で生きてきた。 ・ ・ ・ 現代日本人は、民族的な伝統力・文化…