作家。 1922年8月19日、生まれ。2016年7月24日、死去。 東京女子大学卒業後、1944年からNHKのアナウンサーを勤めた。その後、40代になって、ルポライターに転向。 東京の文士にまつわる話や現代では着ることが少なくなった着物についての美しさやその伝統を後世に紹介する著書を記している。 ちなみに、NHK連続テレビ小説の「本日も晴天なり」のモデル。
本日の朝にNHKBSTVを見ていましたら、来週からの朝の連続ドラマの案内を していました。ずいぶん昔に放送された「本日も晴天なり」というものをやると のことで、父親の反対を押し切って放送局のアナウンサーになった女性のドラマ なのだそうです。この時に、このモデルになった女性は近藤富枝さんと紹介され ていました。 それって、当方が先日まで話題にしていた菊富士ホテルの著者さんではありま せんか。そう思っていましたら、本日に注文してありました中公文庫版「本郷 菊富士ホテル」が届きましたです。 本郷菊富士ホテル (中公文庫 こ 21-1) 作者:近藤 富枝 中央公論新社 Amazon この文庫本のカバー…
気ままな読書生活ですから、予定もなにもあったものではないのですが、図書 館から借りているものだけは、返却日が決まっていますので、もし読むのであれ ば、それを意識することになりです。そうはいっても、当方が借り出しの本は、 めったに予約が入ることもなしで、借り出しの延長をお願いすればいいことで。 ということで、本日は昨日に購入した瀬戸内晴美時代の小説「鬼の栖」を開い てみることにです。この小説は「菊富士ホテル」を舞台にした、いわゆるグラン ドホテル形式のものとなりです。 作者が、このホテルに関心を寄せて取材を始めるところからの書き出しとなる のですが、最初に次のようなくだりがありです。 「私が最近…
4月に渋谷にて行われた特集上映 “実相寺昭雄の光と闇” のおかげで、テレビの教養番組『歴史はここに始まる』(1975)を鑑賞することができた。
祖母は『源氏物語』に関する本を少なからず持っていた。そこで、①校訂本、②現代語訳・評釈・概要、③主題別解説・評論・エッセイに分けて整理して見る。 『源氏物語』は、高等女学校で教育を受けた世代の女流作家が好んで取り上げている。彼女たち女流作家については、既に個別に記事にしている人もいるが、源氏については別に一纏めにして置こう。 次の2冊は日本古典文學大系(あるか確認)と同じ仏間の本棚に収まっていた。 これは2022年9月16日に「祖母の蔵書()源氏物語③」と題して書き掛けていた草稿の前置きで、続いて田辺聖子『『源氏物語』男の世界』と、近藤富枝『服装で楽しむ源氏物語』を取り上げていた。うち田辺氏の…
「おかしい」と感じたときに声をあげないと自由は狭められていく - 高世仁のジャーナルな日々 「おかしい」と「家族会、救う会批判」の声を上げた蓮池透氏を見殺しにし、家族会の不当除名を容認し、今に至るも家族会批判ができない高世がよくも自分を棚上げして偉そうなことが言えたモンだと心底呆れます。 エイトさんが20年もの間、主要メディアに発表できないままで、どうやって収入を得ていたのか、とても不思議だった。彼に親しい人に、不動産関係の仕事をしていると聞いたことがあったが、朝日新聞の「ひと」欄では、より具体的に「競売物件をリフォームして貸し出す」仕事が生活を支えてきたと書かれている。取材が売れなくとも暮ら…
佐野洋、高木彬光、和久峻三、夏樹静子、連城三紀彦……昭和に活躍した偉大なミステリ作家たちの名前をご存知だろうか。そしてかれらが法学専門誌に寄稿していたことを。 『ジュリスト』『判例タイムズ』など、世間には法学の専門誌というのがいくつもあるが、そのなかでも学生向けに発行されているものがある。もっとも有名なのは、有斐閣の『法学教室』と日本評論社の『法学セミナー』である。誌面の内容としては基本法の論点解説や問題演習、近時の重要判例の紹介などが主だが、これらの専門誌の記事も時代によって変遷を遂げてきた。特に、1980年代をピークとして、推理作家・推理小説を扱った記事が多く見られることは注目に値する。本…
『無法松の一生』といえば村田英雄の歌でも有名だが、3度ほど映画化されている。初めは戦時中の昭和18年、阪妻こと阪東妻三郎が主演の作品で、二度目は昭和33年、三船敏郎主演の作品で、この二つは観たが、昭和38年の三國連太郎の映画は知らない。本来は昭和17年の舞台劇で、原作では『富島松五郎伝』という。この時に主演の松五郎を演じたのが名優丸山貞夫だが、もちろん私の知らない時代の話だ。丸山の演技は戦後、多くの人の記憶に深く残るようなもので、作家の近藤富枝は「観るたびに全身が痺れた」と感想を述べている。この本は、小山内薫らによって震災後の大正13年に建設された築地小劇場から育った、杉村春子、滝沢修、小沢栄…
録画しておいた朝ドラ「本日も晴天なり」をやっと見終えました 1981年(昭和56年)に放送された朝ドラですが、3月まで再放送をしていて録っておいたのです。しかしなかなか追いつかなくて今日、最終回までたどり着きました。途中、何回か涙ぐみながら、一人の女性の半生とその家族の物語を楽しみました。いやー面白かった。 お話は、昭和元年に東京下町、人形町に生まれた原日出子さん演じる女性 桂木元子が戦争中にアナウンサーになり、その後、家族を持ちながらルポライターになり、最後1冊の本を出すまでの半生を描いています。 www.nhk.jp 私は何も事前情報なしに観だしたので、最初は、タイトルから多分、NHKの女…