「追い出し猫伝説」に基づいて制作された、福岡県宮若市の特産品。
普通の招き猫の裏にもう一つの猫がくっついたような、表裏一体型の招き猫。
一方の側の猫は普通の招き猫と同様、笑顔で手招きをしており、幸せを招くとされているが、もう一方の側の猫は片手にほうきを持ち怒った顔をしており、ほうきで災いを追い出すとされる。怒った顔の側を表に向け、笑顔の側を裏に向ける。
400年以上昔、宮若市(旧若宮町)に西福寺というお寺があり、そこに住む和尚さんは猫をとても可愛がっていた。
あるとき、その寺に大ねずみが住み着き、大暴れして和尚さんはとても困っていた。
これを見かねた和尚さんの飼い猫は、何百匹もの仲間の猫を集め、その大ねずみと長い時間戦い、とうとう退治に成功。しかし、力尽きた飼い猫や仲間の猫もみんな死んでしまう。哀れんだ和尚さんは、猫塚を作って、丁寧に供養した。
現在でもその猫塚は残っており、猫塚公園として整備されている。