「欲望が強いこと」そのものが問題なのではなく、“欲望を消そうとする戦い方” と “欲望が担っている心理的役割を見ないこと” が、苦しみを固定化しやすい。アウグスティヌスのいう「分裂した意志」は、現代的には、長期目標に沿いたい自己と、即時の報酬を求める自動的な反応システムの衝突として理解できます。そして研究上も、ただ押し込めようとするほど、かえってその思考や衝動が頭の中で活性化しやすいことが示されています。 1. この話を現代心理学で言い換えると 欲望は「敵」ではなく、「報酬を求める学習ループ」 現代心理学では、欲望はしばしば「刺激 → 衝動 → 行動 → 一時的 relief / 快楽 → 学…