2023年11月23日(木)来年の大河ドラマは紫式部が主役の『光る君へ』なのでブームが訪れる前に、一足早く『源氏物語』宇治十帖ゆかりの地をめぐってみました。 紫式部像と宇治橋宇治橋西詰の紫式部像。「宇治十帖」は『源氏物語』のスピンオフ的な部分で、紫式部が作者でないとする説もあるほど謎の多い作品です。光源氏の子(薫)と孫(匂宮)という二人の貴公子と、政争の果てに零落した宮様の三姉妹(大君、中君、浮舟)を中心に、もつれにもつれた愛憎劇が宇治の地で展開していきます。『源氏物語』はもちろんフィクションですが、人々は現実の出来事であるかのように夢想し、物語にちなんだ「宇治十帖の古蹟」を宇治各地に定めまし…