朝ドラ「風、薫る」を見ていて、高齢母がポツンと言った。 「明治にナースなんて言うてたんか?」 そこで、私は気づいた。 看護婦という名称は明治の初めにはなかったのだ。 職業としての看護婦という概念そのものがなかった。 警察もそうだ。それまでは奉行や同心と呼ばれていた。 それをフランス語由来のポリスから警察と訳語したらしい。 明治初めの一般人はふつうに警官のことを「ポリス」と呼んでいたとか。 そのほか、明治になって外国から入ってきた文化や概念の多くが、造語・訳語として日本語に取り入れられた。 鉄道、汽車、郵便、電信、個人、権利、自由、社会、会社、学校、議会、総理などだ。 挙げればきりがない。 造語…