今年は1月に英詩の歌2曲、2月にピアノの現代作品、そして今月はアメリカのアマチュア吹奏楽のための作品が完成した。 自分にとって作曲は、聴いた事の無い音楽を発明することではない。常に「まだ見ぬより良い形」を求め、まだ他にあるのではないか、もっと優れた作曲家なら別のやり方をするのではないか…と模索する。素材を限定し、自発的に進展するような音楽を作りたいが、言うまでもなくクラシックはすべてそうだ。一つの作品が完成した時、それは我を忘れて没頭した数週間の結晶であり、二度と同じことは出来ない。純粋に音楽に捧げる日々を送ることが出来る「今」に感謝している。