人生で「父親」になることがないだろう自分が、もし父親になっていたらこうなっていたかもしれない、と思う「父親像」が「進撃の巨人」のグリシャだ。 自分の中で「父親」は「父でもあり息子でもある存在」だ。*1 「父親」は、突然「父親」として生まれ出るわけではない。 誰かの息子として生まれ、一人の男として生きて、父親になるはずだ。 だが大抵の場合、物語の中で「父」が出てくると前段階が抜けている。「父として」出てくるとき、「男としての部分」「息子としての部分」はかなり希薄になっている。 グリシャは「父としての自分」「男としての自分」「息子としての自分」を等価で保っている珍しいキャラだ。 (引用元:「進撃の…