夏休みのある日、一人の短大生が研究室にやって来ました。 「本当は国立大学に行きたかったんです。まちづくりを学んで、地元の自治体に就職したくて。ずっと勉強してきたんですけど、不合格でした」 声を絞り出すように話した表情には、いまだ悔しさが濃く残っていました。経済的な事情から私立の四年制大学は選べず、選択肢は短大だけ……。その結果が本学への進学だったとのこと。当時の彼女は、自分の希望とは異なるスタートラインに立たざるを得ませんでした。 しかし、そこで彼女が選んだのは私のゼミでした。短大でも公務員試験を目指せる環境があることを知り、「ここで一発逆転を狙う」と覚悟を決めたのです。 ゼミに入った彼女には…