Touching the Void
アンデスの過酷な雪山でザイルに繋がれたまま遭難した2人の登山家の奇跡の生還劇を、当事者たちのインタビューと迫真の再現ドラマで描き出した真実の物語。ジョー・シンプソンのベストセラー・ノンフィクション『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』を映画化。監督は99年の「ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実」でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したケヴィン・マクドナルド。
1985年6月、野心溢れる若き英国人クライマー、ジョー・シンプソンとサイモン・イェーツは、アンデス山脈の難関、標高6600mのシウラ・グランデ峰に挑んだ。ほぼ垂直にそびえる西壁はいまだ誰も成功したことのない未踏のルート。それでも2人は数々の困難を乗り越え、ついに西壁を制覇し登頂に成功する。しかし、悲劇は下山途中に起きた。細心の注意を払って下山する彼らを自然の猛威が襲う。そしてついにジョーが数10メートル滑落してしまう。滑落時の衝撃で片脚を骨折してしまうジョー。雪山での大ケガは、即、死を意味した。事態の深刻さに言葉をなくすジョーとサイモン。意を決したサイモンは互いの体をザイルで結びつけ、無謀な単独救出を試みる。しかし視界不良の中、懸命の救助を続けるサイモンだったが、そこで再びアクシデントが発生、ジョーの体は垂直の氷壁で宙吊りとなってしまうのだった。2人をつなぐザイルは張ったまま、引き戻すこともそれ以上下へ降ろすこともできなくなる。このままでは2人とも死んでしまう。サイモンは運命の決断を迫られる…。
(allcinemaより)
2004年第17回東京国際映画祭特別招待作品
*1:Rated R for language.