長い間積読の山に埋もれさせていた『ラテンアメリカ五人集』なのですが、一たび読み始めるとめちゃくちゃ面白いですね。特にぐっときたのが、リョサの「子犬たち」でした。 ラテンアメリカの文学 ラテンアメリカ五人集 (集英社文庫) 作者:マリオ・バルガス=リョサ,ホセ・エミリオ・パチェーコ,カルロス・フエンテス,ミゲル・アンヘル・アストゥリアス,オクタビオ・パス 発売日: 2011/07/20 メディア: 文庫 リョサ「子犬たち」 「子犬たち」は、幼少期に狂暴な犬に襲われ、男性器を噛みちぎられてしまった少年クエリャルの一生を描いた物語です。 この事故の爪痕は時間が経つほど少年の人生に大きく影を落とし、元…