遍路3日目、はじめて山を登った。12番目のお寺、焼山寺は山の上にあったのだ。道楽を極めた元ニートが、重い荷物を背負って山を登る。が、意外としんどくなかった。焼山寺はたいへんだぞ、とすれちがう人々に散々聞かされていて、気合が入りまくっていたからだ。お寺に着いたとき、まあ、しんどかったけど、これくらいならいけるぞ、と思った。この旅で、はじめての山登りだったから、ということもあるだろう。この後、何度も山を登ったが、だんだんしんどさが分かってきて、嫌になっていった。 山登りの後から、足の裏が痛くなりだした。はじめはあまり気にしていなかった。なんせ1日30キロ以上も歩いている。痛くなって当然だ、と無視し…