損害賠償責任が発生したとき、損害を受けた債権者(被害者)にも過失があった場合、裁判所がこの過失を考慮して、損害賠償の金額を減額すること。
ちなみに債務不履行の場合、債権者の過失は「斟酌しなければならない」が、不法行為の場合は「斟酌することができる」という違いがある。
人身傷害保険金の保険金額を超過して支払いがなされた場合における損益相殺(保険代位の範囲)について最高裁の判断が示されましたので紹介します。 令和5年10月16日 最高裁判所第一小法廷 判決 裁判例結果詳細 | 裁判所 - Courts in Japan 重傷高額事案においては本事例のように自賠責保険からの損害賠償額の支払の立替払を行うことは多いため、実務において留意が必要と思われます。 本件は後記の通り、人傷保険金額までの支払いは「自賠責保険の立替払」とは評価できず「保険代位できる範囲内で損益相殺する」と判断されていますが、判決では被保険者と人傷社の協定において「自賠責保険からの損害賠償額の支…
社説:同性婚訴訟で違憲 権利の保障へ法制化に動け 京都新聞https://news.yahoo.co.jp/articles/ac977162075ba96db2776b1d81e5a1bc36e08f6b その他の今日の司法ニュース 消費者トラブルの判例検索サイト、今春にも開設…消費者庁https://news.yahoo.co.jp/articles/6f56dce6fe89508384b6ca1204f6c8c2932ca089 来月施行建設業における労働時間規制の厳格化https://news.yahoo.co.jp/articles/c63e48ba679c22c29da00e85c…
継続的なメンテナンスが予定されていたことから、注文書に明記されていなくても、実行ファイルのみならずソースコードの引渡義務もあったとし、ソースコードの最新版が提供されなければ債務不履行となるとされた事例。
旭川カムイ スキーリンクスから羽田空港・自宅経由、 ルスツ リゾートに来た変なヤツです・笑 北海道を留守にした 2日間に気温が上昇し 昨日はプラス10℃雨が降った 豪雪地帯 留寿都村(2月19日) そして本日はマイナス6℃(2月20日)・・・苦笑 イーストの駐車場は閉鎖・黒光りした路面は氷だよ。 BSの冬タイヤ ブリザックでも無理?ってか歩行困難か。 イーストゴンドラ1号線から 2号線に乗り継いで山頂アイスバーン。 スキーやスノボから「ギャギャ~」と猛烈な音が響きます。 こ、これは!7月の乗鞍大雪渓で経験した とんがりアイス!笑 いいかな~と思っても、突然エッジが外れ、ザ~!と。 用心深く 転…
今週の新着雑誌です。 新着雑誌のうち、最新号は貸出できません。閲覧のみです。 労政時報 4069号 2023.12.22 (あ201456936) ビジネスガイド No941 2024.1.10 (201456993) 労働法学研究会報 No2804 2024.1.1 (201457074) 労働法学研究会報 No2803 2023.12.15 (201457025) 労働経済判例速報 2530号 2023.11.30 (2014457116) 労働経済判例速報 2533号 2024.110 (201456902) 労働判例 No1296 2023.12.15 (201456969) 労働基準…
こんにちは南仙台の父(hrperficio)です。 今回は道路交通法の改正で自転車への罰則が強化されたことによって、交通 事故が減少するかを占ってみました。 自転車は免許も不要で講習なども特になく乗ることもでき、防犯登録などは あっても車検や保険の義務などで縛られていません。 最近は自転車の無謀運転に対する批判もあって、実際に裁判で多額の賠償を 命じられるケースも増えて きました。 原付に相当するフル電動自転車や電動キックボードなども登場し、ますます その不明瞭な問題も問題化しています。 さて、そんな環境下で自転車への罰則も強化されました。 罰則強化は交通事故減少の切り口となっていくのでしょう…
1.過失相殺 民法722条2項は、 「被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。」 と規定しています。 この規定を根拠に、ハラスメントをして人を自死に追いやった経営者が、自死には他の原因も競合しているとして、損害賠償額の減額を求めることができるのかという論点があります。 なぜ、これが議論の対象になるのかというと、人が自死に至るまでの間には、様々な葛藤や経過があるからです。 典型的なのが、仕事のストレスが雪達磨式に膨らんでいくことです。ハラスメントを受ける⇒職場に行くのが億劫になったり、萎縮したりして業務が遅滞する⇒業務の遅滞が心理的な負担としてのし…
はじめに こんにちは! 刑裁サイ太と申します! 本稿は「裏法務系 Advent Calendar 2023」の12月14日分の記事です。 adventar.org 伝説の「法務系lightning talk」には何度か参加させていただきましたが,「法務系 Advent Calendar」には意外と初参加です。 一言で自己紹介しますと「面白判例を探求している同人作家兼弁護士」です。判例検索によって得られた面白裁判例を紹介したり,他では論じられていない法律系コラムを掲載する「大嘘判例八百選」という同人誌シリーズを累計1万部以上発行しています*1。 場違い感極まりないですが,判例検索システムに関する…
こんにちは、だつりょくまんです。前回は、請負について、書いてきました。 datsuryokuman.hatenablog.com 今回は、不法行為について、書いていきたいと思います。一緒に勉強を頑張っていきましょう。 【不法行為とは】 履行遅滞の時期 損害賠償請求権の消滅時期 中間利息の控除 過失相殺 【使用者責任】 【共同不法行為】 【工作物責任】 占有者・所有者の求償権 【注文者の責任】 【不法行為とは】 不法行為とは、故意または過失により、他人に損害を与える行為をいいます。 不法行為をした人(加害者)は、これによって生じた損害を賠償する責任を負います。一般の不法行為について、ポイントをま…
・交通事故を起こした ・交差点において、自車が直進で、相手が反対車線から右折してくる、典型的な右直事故 ・ある程度は減速したので、両者ともケガは無さそう ・ドライブレコーダーの映像を確認したが、特筆すべき事実も無さそうなので、過失割合は判例どおりの8:2になると思う ・自分としては成す術なく衝突したので、2割の過失相殺をされるのは不本意だが、しょうがない --- 一人親方の方は、4月から市立の施設でかなりの件数を受け、首が回らなくなったので、ブログを書くのが疎かになった。 受託設備規模×受託件数による点数は32.8と、電気事業法上受けられる量のほぼ上限に到達した。 官庁手続きもだいたい終了し、…
Ⅰ 自動車の登録(届出)と検査 1 自動車の登録(届出) 自動車は登録を受け(軽自動車は届出)て、番号票(ナンバー・プレート)をつけなければなりません。 ※ 番号票不表示車の運転禁止 番号標を取り外したり、折り曲げて見えないようにした車を運転してはいけません。 2 自動車の検査(車検) ① 検査を受ける義務 自動車は(検査対象外軽自動車、小型特殊自動車を除く。)は一定の時期に検査を受けなければなりません。 ※ 検査対象外軽自動車 ・ 二輪の軽自動車 ・ カタピラ、そりを有する軽自動車 ・ 被けん引自動車である軽自動車(二輪の軽自動車または小型特殊自動車によりけん引されるものに限る。)以上の自動…
こんにちは♪木々の葉が色づき始め、すっかり秋ですね🍁 と、言いたいところですが11月とは思えぬ高い気温のちぃ八重茶地方です。前回の投稿からまた日にちが随分と経ってしまいましたが…我が家の3姫たちは変わらず元気に過ごしております。八重ちゃん🐄外へ出ようとはしないけれど、日向や風を感じることが大好きで、よく色々な窓際にいることが多いです。 ちぃ姐さんちぃちゃんベッドのバスタオルを洗ったら ご機嫌損ねたみたいで、ここが最近のお気に入りの寝床。 義母さんから「こういう肌掛け布団あるんだけど使う?」と聞かれたので、 「使います!使います! (猫らが!!)」 といって、もらったもの。 お祝いのお返しで使わ…
こんにちは、だつりょくまんです。前回は、時効について、書いてきました。 datsuryokuman.hatenablog.com 今回は、債務不履行について、書いていきたいと思います。一緒に勉強を頑張っていきましょう! 【債務不履行】 【履行遅滞】 【履行不能】 【損害賠償の請求】 損害賠償の原則 損害賠償額の予定 金銭債務の特則 【契約の解除】 契約の解除とは 債務不履行による契約の解除 解除の効果 【債務不履行】 債務不履行とは、債務者が債務の履行をしないことをいいます。 ※債務:他人のためになんらかの行為をする義務をいう ※履行:実際に行うこと 債務不履行には、履行遅滞と履行不能がありま…
1.過失相殺 民法418条は、 「債務の不履行又はこれによる損害の発生若しくは拡大に関して債権者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の責任及びその額を定める。」 と規定しています。 また、民法722条2項は、 「被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。」 と規定しています。 これらの規定に基づいて、債権者(損害賠償請求権者)の側にも一定の問題(過失)があったとき、損害賠償額の何割かを減額する仕組みを「過失相殺」といいます。 安全配慮義務違反や不法行為に基づいて損害賠償請求権の成立が認められても、過失相殺という名目のもと、損害賠…