「人間はいつも競合する集団を作ってきた。それぞれの集団において、個人は仲間の援助や保護に頼っている。つまり、その集団に属する男女にとり、結婚して子供を産み、遺伝子を伝えていくには、集団は絶対に存続しなければならなかった。 互いに協力して、まとまっていれば集団はますます生き延びていくことができる。互いの力を寄せ合う能力、つまり結束力は集団固有の文化に依存していて、その文化には言語や宗教、そして芸術も含まれている」。 「互いを護るためにサバンナで協力することを学んだとき、人類は社会的認知のための生態的地位(ニッチ)を生みだした。次の数百万年のあいだ、より大きくなる社会的認知能力を活用・利用する新た…