生きることは旅だ老いてつくづくそう思う春に生まれて巡りくる季節を歩き過ぎた辛苦は糧になり思い出は遥かにそして喜びにまるで帆掛け船を風に任せるかのように時間を旅をしてきたいきあたりばったりの旅真剣に生きた日々もあった春の野山の風夏の雲の下の汗秋の染み入るような夕暮れ冬の心底寒い雪の朝の木々朝の月がおだやかな水面に映るように老いたわたしもすこしはおだやかになるこころ貧しいわたしではあるが老いて祈るできればこの月のように静かにおだやかに残りを生きてゆきたい老いたのにだれもまだ老人とは言わない老人と呼ばれるまでイクバクかの時間試練とどう向き合ったかが人を形づくる母のやさしさに感謝して旅立ち苦難を知る誰…