比石館位置図 (国土地理院地図に加筆) 北から見た比石館 中央の灯台の岬が館跡 いわゆる道南十二館の一つ、畠山重忠の末裔とされる厚谷将監重政が1440年ごろ渡道し築いた館とされる。康正三年(長禄元:1457)コシャマイン軍の攻撃により陥落。その後再興されたといわれる。上ノ国町教育委員会の発掘調査によれば、主郭内部からは16世紀代の陶磁器類が出土したが、15世紀半ばの遺物は確認されなかったという。調査結果からは戦国時代後期の城館という事になる。まだ、大半の部分が未調査であり、将来の調査で15世紀代の遺物が確認される可能性も捨てきれない。 この館は石崎川南岸の館野台地から、北へ延びた岬を活用してお…