カント『道徳形而上学の基礎づけ』光文社古典新訳文庫 (2012) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 編集者の駒井さんは難解なカントをできるだけ一般向けに読めるように翻訳者の中山さんにお願いした。中山さんは、それでは本質が抜け落ちかねないと危惧したが、読者目線の駒井さんはめげずに信念を貫きとおした。 自分はこの本が非常に読みやすいことから、この本に対していかに汗と努力がつまっているのか想像することができた。そしてやはり期待どおり、理解できないところは多々あったが最後まで読み通すことができた。他の出版社から出ているものであったら挫折したかもしれな…