道(みち)に聴(き)きて塗(みち)に説(と)く。 道でたまたま聞きかじったことを、受け売りでで人に伝えること。いいかげんな噂話。
子の曰く(のたまわく)、道に聴きて塗(みち)に説くは徳を之れ棄つるなり
「論語」陽貨17:14
小説家者流、蓋出於稗官。街談巷語、道聴塗説者之所造也
「漢書」芸文志
大学受験といえば鷲田清一世代(というのがあるのか知らないけど)なのだが、小林秀雄世代もあるということを受験の時代の参考書?赤本?を眺めている時に知った。 小林秀雄といえば、中原中也との三角関係が有名だが、とりあえず小林の家に彼女の荷物を運んだ中原はなんなんだ? そんな小林といえば「美しい『花』」の一節が無限引用編に入っている「当麻(たえま)」も有名だろう。まぁ、私もそれくらいしか読んでないんだけどさ。 これに対する周囲の反応やネットの反応を大別すると、まず大元で二つに別れる。簡単にいうと小林が文章中で指摘する「花」の意味を知っているか否かなのだけれど、先日私が購入した文庫版では普通にアスタリス…