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道草

(読書)
みちくさ

夏目漱石の作。初出:大正4年6月〜9月「朝日新聞」
「硝子戸の中」で自らの生い立ちを語った漱石は、そこには、もっと卑しいところ、悪いところ、面目を失うような自分の欠点は書かないでしまったと考えた。「道草」では、その書かないでしまった点を書いた。漱石の唯一の自伝小説である。
近代日本人の大きな病弊ともいえるエゴイズムの問題を、現実生活に密着させながら、これほど深く掘り下げた作品もめずらしい。実人生を再現したリアリズムの見事さという意味でも、傑作という名に値する。
参照「読書への招待」旺文社

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