夏目漱石の作。初出:大正4年6月〜9月「朝日新聞」 「硝子戸の中」で自らの生い立ちを語った漱石は、そこには、もっと卑しいところ、悪いところ、面目を失うような自分の欠点は書かないでしまったと考えた。「道草」では、その書かないでしまった点を書いた。漱石の唯一の自伝小説である。 近代日本人の大きな病弊ともいえるエゴイズムの問題を、現実生活に密着させながら、これほど深く掘り下げた作品もめずらしい。実人生を再現したリアリズムの見事さという意味でも、傑作という名に値する。 参照「読書への招待」旺文社
「一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから、他にも自分にも解らなくなるだけの事さ」 漱石「道草」の一節。筆者は小説は読んでないが、印象的なこの一節だけは知っている。 主人公が、面倒な身内に手切れ金を払って縁が切れたと喜ぶ妻をたしなめたシーンでの、味わい深いセリフだ。 ずっと昔、古書で見つけた河合隼雄「家族関係を考える」で紹介されていたのである。 昨日、偶然的なことだったが、「世の人は、意外と親戚・家族付き合いの基本的な事柄で悩んでいるのだな」と認識する機会があった。 まあもしかしたら、筆者自身も実際はそのように認識されているのに、「知らぬは己ばかり」という事態だったら非常に苦し…
こんにちは!ご来訪くださいまして誠にありがとうございます! 暖かな日差しの後には強風と雨、不安定な気候が続きますね。 長野はまた雪・・じゃないといいな。(移動の頃には雪解けしていて欲しい・・) 「朝のおひさま、あったか〜い」 「ここなんかはもうモシャモシャに草が生えてるけど、」 「小羽が食べたいのは、こういうチミチミしたクサなの」 ちょっと小羽さん、そういうとこでよくトイレするじゃない。 その草、他のワンコさんのトイレ小がかかってるんじゃない? 「エッ、そうなの?」 山里に移動したらフレッシュで美味しい草が食べられますよー。ちょっと待っててね。 「ン、わかった。それにしても最近なかよしさんに会…
遅ればせながら、春の訪れを感じるようになった今日この頃、花粉症に苦しみながらも春の草花を一目見ようと外をふらふらしている。 郊外に住んでいるので、身近な植物と言えば人の家や公園などの庭木や植え込みだと思っていたが、この本を読んだ後は周りにはもっと草があることに気づいた。 道草ワンダーランド: まちなか植物はこうして生きている 作者:多田 多恵子 NHK出版 Amazon 植物の本といえば、図鑑みたいなもので、○○科とか△△属とかカタカナが多くて花の咲いた写真が載っているイメージだったが、この本はまるで小学校の理科の教科書みたいなつくりをしている。 四季の草花で紹介されているのだが、蜜や雄しべ雌…
ロードトレイン(土日祝のみ運行) のりば→山の上のヤギの小屋までの所要時間 約8分 片道コース300円 歩きで山の上のヤギの小屋を目指します。 道草撮影しながら 途中で 山の下(のりば)へ向かうロードトレインと行き合う。 ワタヌキたちは、停車場へと進みます。 この右奥方向にロードトレインの停車場があります。 ここから さらに歩きます。 記事一覧は、こちら↓ watanuki-eve.hatenablog.com 楽天ROOMも始めました↓ room.rakuten.co.jp にほんブログ村 ランキング参加中【公式】2023年開設ブログ
気まぐれ随想録『赤とんぼ』 道 草 雨続きだった天候が少し回復した。久しぶりで庭に出ると、垣根の外の路を何か黒いものが動いた気配がする。何かと思い覗いて見ると、紺色の制服を着た小学低学年の男の子が、こちらを見て「こんにちは!」と頭を下げた。そこでこちらも、挨拶を返す。 きょうは水曜日なので、学校が早く終わったのだろうか。「どこの子だろう?」ふだんあまり見かけない子だ。 そのまま通りから電柱の脇を抜けて、田んぼと宅地を区切るコンクリートの上をてくてく東へ歩いて行ったが、家には帰らずに、途中の畦に下りて何かを探している。珍しい草か、虫でも見つけたのか。どうやら道草をしている。 向こうへ行くんだから…
さあて!(いろいろ溜めててどうしよう、の意) こんにちは、さんごです。今回は、12月前半に劇場鑑賞した2本+先週に劇場鑑賞した1本のお話。1本目は、安楽涼監督の最新作『夢半ば』です。 映画「夢半ば」ポスター 安楽さんは『まっぱだか(2021)』でも共同監督の片山享さんと共に監督・出演をされており、この一年でとても馴染み深い存在に。ポスタービジュアルからしてなんとなく雰囲気良さげな『夢半ば』、楽しみにしておりました。が、行けたのはポレポレ東中野最終日。あぶなかった……。 こちら、先日鑑賞した片山享監督の『わかりません(2022)』などと同様、キャストのほとんどが「本人役」で出演をしているタイプの…
こんばんは。今日はブログを書くのやめようかなって思ったけど、朝早くてもう仕事は終わったので書くことにしました。 で、プロントで本を読むことに。 白ワインと平打ち揚げパスタ。松浦弥太郎さんの本を読みつつ。今日もお疲れ様です。明日もきっと良い日。 家には昨日作ったロールキャベツがたっぷりとあるため、夕ご飯作らなくて大丈夫なの。だからワイン飲めるの❤︎
本日のお宅巡りは、ほんの短時間勝負でした。 平日のひとときですが、たまたま、ちょっと外出する用事があり、用事を済ました帰りしなに、ちょっと遠回り…公用車をそのまま回すのは、若干問題があるかと思いながらも、ちょっとだけだからと…思いながら、近くの神社へ…。 縣主神社 ここの神社は、職場から最も近いところにある神社ですので、歩いて行こうと思えばいけるところですが、そちらに向かう用事がないので、道草でもしない限りは…と言うことで道草です。 この神社は、隣に大きな公園もあり、とても閑静な場所に位置しています。そして、何よりも注目すべき点は…ってごまウシが注目しているだけですが…私の職場のライバル病院と…
暑い盛りとはいえ、秋の気配が一部ただよっているような・・・ こんにちは、百萬です。 今日も早朝に、ころぶことなく?・・・無事に散歩しました。 いつもどおり 気ままにふらふら道草すると、15分で歩ける近所の小径が30分以上かかります。 毎日暑い日が続いています。 けれども、周りの自然をよくよ~く観察すると、すでに秋の訪れのサインがあちこちにあるような・・・ 昨日の散歩と、今日の散歩。 歩いているあたりは同じような場所。似たような道順。 けれど、見つめるところが日々 無意識に変わります。 愛犬をつれて近所を歩いている人、息を切らして今日も走っている人。 毎朝 同じような感じ。 しかしよく見つめてい…
こんにちは、百萬です。 朝4時台はとっても静か、物音がほとんどしません。 いつに間にか、こんなに早い時間に目覚めるようになったため、健康のために散歩でも・・・ これがいつもの朝です。中高年の中でもかなり早いほうかも。 そんな生活になり、いつの間にか 近所の自然や生物・植物の日々の変化、季節ごとのさまざまな移ろいにハマってしまい・・・はや10年。 朝早く目覚めると、時間がゆったり流れているように感じます。 家族も近所の人たちも、まだぐっすり眠っている時間に、家をそっと抜け出して きままに散歩と道草。 今日も300メートル以内の近所を散歩して、いくつかの発見がありましたので お知らせします。 目 …
放課後等デイサービス ゆぅらです(*^_^*) ゆぅらは、小学校1年生~高校3年生の18歳になる前日までの支援を必要とするお子さんが、放課後や長期休暇に利用できる福祉サービスです。 今年の桜はのんびりモードで、いつもより遅めの満開🌸 子どもたちの入学や進級をお祝いするように、4月に入ってからも きれいな桜があちらこちらで見ることができました。 お天気にも恵まれ、桜が満開となった土曜日に 子どもたちとお花見ピクニックに出かけました。 朝からみんなでお弁当作り🍱 ササッとできてみんなか好きなおかずを選んで作りました。 ウインナーにコロッケ、たまご焼き!! う~ん・・・野菜も入れないと・・・一応ブロ…
こんばっぱー。さーもんです。なぜか今住んでるマンションに宅配ボックスがあると思い込んでいた。 通勤途中で鹿と出会う風景。 横見たら文字通り道草食っててびっくりした。 鹿、ぬぼーっとしててかわいいけど近づくとデカくて怖い。でかこわ。 日記! 2日連続のフィットボクシングで腕の筋肉痛が限界を迎えていたので昨日は休息日にしました。 アークナイツの13章少しずつ読んで面白いな今回……となったり、雀魂でおじさんの絆を5にして役読み上げしてもらえるようになったので嬉々として三麻段位戦やったりしてました。そして23時過ぎには寝るという健康生活。 役読み上げ機能最高ですね。いや最高なのはジャッジアイズでわかっ…
大原扁理さんの本をすべて買って読んでいます! この記事では、最近になって大原さんに興味を持ち始めた人のために、いちファンの独断の偏見で 大原さん著書、おすすめランキング をご紹介します。 初めて知った人が読みやすい本が1位。 2位は文筆家としてより秀逸な作品をチョイスしました! 第1位 まずはここから「20代で隠居(思い立ったら隠居)」 第2位 難解な本を軽快に「フツーに方丈記」 第3位 隠居になりたい女性にも「隠居生活10年目 不安は9割捨てました」 第4位 隠居のミニマム思考「年収90万円で東京ハッピーライフ」 第5位 隠居in海外「今、台湾で隠居しています」 第6位 シビアに問いかける「…
朝ごはん( ^ω^ ) pic.twitter.com/ldvuWPiwSH — たかの朱美 (@gohan_takano) 2024年4月17日 昼ごはん。呟いてなかった。 pic.twitter.com/kEqprfEtr5 — たかの朱美 (@gohan_takano) 2024年4月18日 3時のおやつ( ^ω^ ) pic.twitter.com/LJXg0KfMjJ — たかの朱美 (@gohan_takano) 2024年4月18日 晩ごはん( ^ω^ ) pic.twitter.com/0tuPdMBC9V — たかの朱美 (@gohan_takano) 2024年4月18日 …
ブログ始めた2020年の記事を見返すと 色々やって来たんだな~ パーツ増やしたり交換したりよく触った 結果的にシンプルなカスタムに収められたかなと ちょっと遠くへ行ってみようと皆野経由で寄居へ向かう 桜咲いてんねぇ なんか貨車を発見、倉庫として使われているっぽい 中は貨車そのまんまのようだ 鍬とか鋤とか置いてある…SLの貨車とかかなこれ? 型番号は見えない…西…ヨ? 道草しながら行くこの連休の醍醐味よ~ バイパスから向った方が早くて良いかもしれないけど ミニバイクのツーリングは山道です! 峠越えでマグナの様子も見たいし、渋滞知らずで走りたいしで田舎道をトコトコ しかし10w-40と20w-40…
通勤途中の書店で偶然見つけた、奈倉有里氏の『ことばの白地図を歩く』を読んでいたら、「妖怪あきらめ」という「語学学習にひそむ強敵」が出てきました。 でたぞ、語学学習にひそむ強敵、妖怪あきらめ。こいつのやっかいなところは、意外にも「なんのために」という目的意識や、「なるべく効率よく」という効率主義と相性が良く、教科書と仲良しなところだ。 ことばの白地図を歩くなるほど、語学をやるならまずは目的をはっきりと定めて、その目的にいたる効率のよい教科書を使うというのは当たり前のような気もします。でも奈倉氏は、そういう目的意識や効率主義ーー私たちが語学をやるならそれは自明でしょと思っているものーーが逆に語学を…
マギンティ夫人は死んだ (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 24) 作者:アガサ クリスティー 早川書房 Amazon 小村ブローディニーで掃除婦をしていたマギンティ夫人が撲殺された事件は、すぐに逮捕された青年が死刑判決を受けて、早くも世間から忘れられようとしていた。けれども、彼を逮捕したスペンス警視は忘れられない。動かぬ証拠があったとはいえ、長年の職業的勘が、彼は犯人ではない、と告げていたから。それで警視は、旧知のポアロに再調査を依頼したのだった。犯人は本当に別にいるのだろうか。 亡くなったマギンティ夫人が日替わりで掃除を引き受けていたいくつかの家庭、ポアロが逗留する小さな下宿、村人たちの社交…
※春の足音が軽やかに、だが猛烈なスピードでやってきた。最高気温は10℃を超える日も出てきた。こうなると歩きたくなるのが人情というものだ。「10カ月ぶりにWalkingしようか」と、家を出た。が、愕然とする。以前の様にスタスタとは歩けない! (柳の木が緑の靄がかかったようになり始めた。後ろの雌阿寒岳にはまだ雪が・・) ※一体以前はどのくらい歩けてたのか?気になって在京時代の「Walking日誌」を開いてみた。と、そこには驚愕の数字が並んでた。毎土曜日18日間平均の歩行距離はほぼ8km。平均時速6Km。平均歩幅76cm。24年前の話だ。今とは比較にならない。 (2000年9月の「Walking日誌…
先週(4/7)ピロキミノーをロストしたので 突貫工事で作りあげ、激戦区の郡上吉田川を 目指します ↓ 突貫で仕上げたミノー(35は安定して泳ぐ) ↓ 前回ブログ piroki-l.com 1 相戸堰堤に立ち寄り 2 長良川支流の有名ポイント 3 ようやく吉田川へ 4 ポイントチェンジ 1 相戸堰堤に立ち寄り 車を走らせておりますと、美並の相戸堰堤が 目に入りました ↓ サツキマスの超有名ポイント サツキシーズンには早いですが、午前11時で 誰も居ないので行ってみましょう!! 堰堤に近づくと、太い流れが折り重なり 如何にも怪物が居そうな気配・・ アレコレ考えキャストを繰り返しますが 無反応(魚影…
399.『道草』番外編(5)――長谷川如是閑『初めて逢った漱石君』(3) (前項より続き)長谷川如是閑『初めて逢った漱石君』(つづき)Ⅷ 江戸っ子の所作 話は外れたが、夏目君とそうして相対しているうち、私はふと君の顔の表情や身体のこなしに、強く現れている特徴を観察することが出来て、何んだか擽ぐったくなった。夫れは全く私達の家庭の生活の夫れであった。私達の江戸趣味の家庭は、私自身の書生生活とは全然趣味の異ったものであった。私は此の意味でも二重生活をして来たものである。ところが夏目君と斯う二人きりで相対していると、私の平生の書生生活から、昔の家庭生活に飛び退(しさ)ってしまったような気がするのだ。…
2024年4月14日に「道の駅パパスランドさっつる」を追加しました 道北 登録番号86「道の駅ひがしかわ 道草館」 登録番号97「道の駅 びえい丘のくら」 登録番号122「道の駅びえい白金ビルケ」 オホーツク 登録番号101「道の駅パパスランドさっつる」 道央 登録番号1「道の駅三笠」 登録番号26「道の駅ハウスヤルビ奈井江」 登録番号57「道の駅くろまつない」 登録番号58「道の駅たきかわ」 登録番号71「道の駅 ライスランド ふかがわ」 登録番号108「道の駅ウトナイ湖」 登録番号124「道の駅あびら D51ステーション」 十勝 登録番号84「道の駅あしょろ銀河ホール21」
暖かい日曜日に久しぶりのハイキングへ行って来た。 考えてみれば登山は2月に谷川岳へ行ったきりなので2ヶ月以上間が空いている。今回は相方ともども日々疲れているのでリハビリ登山である。 行った先は埼玉県にある日和田山。 岩場があり、クライミングの山として有名なところだが、特にクライミングに行ったわけではない。複雑な西武線の細切れ路線を乗り継ぎ、武蔵横手駅で下車。林道を歩きが少し続く。 途中道端にゼンマイを発見して文字通り道草を食う。 山の中は縦横無尽に林道が走っていて、トレイルランニングの人たちも縦横無尽に走っていた。 低山で気軽に来れるだけに人はかなり多い。まあ、標高が低くて暑いので気持ちよく登…
詳しくはこちら→amazon「Hanako特別編集 365日楽しい町、京都。」 イベント続きでぐったりしつつ電子書籍をチェックしていたら、かなり面白そうな本を発見。Hanakoの京都特集本です。ここ数年のHanakoの京都特集ってとても興味深い本で毎回出る度に楽しみにしているのですが*1・・・そのええとこ取りをした本、って感じ。 “旅に求めるもの”すべてが詰まっている街、それが京都。桜満開の春や、紅葉の秋などはもちろん街の魅力が詰まった時季。でも、夏も冬も、いつだって京都は惜しげなく新たな楽しみをいっぱい携えて、懐深く私たちを迎えてくれる。いつ行っても、誰と行っても、ビギナーもツウも楽しい。京…
飯田朔、初の著作集 2024年刊行。Webメディア「集英社新書プラス」に連載されていた記事をまとめたもの。筆者の飯田朔(いいださく)は1989年生まれ。本書が初めての著作となる。 早稲田大学在学中に引きこもりとなり、卒業後は学習塾で七年働き、その後一年間スペインに留学。帰国後はの文筆家として活躍されている方。 本書の発売に伴い、ライターの武田砂鉄との対談記事がネットにあがっていたので、併せてご紹介しておく。 このインタビューで気になった一節を引用しておこう。本書のコンセプトが語られている。 今回書いた「おりる」思想って、競争や「何者か」っていう発想から完全に脱け出して仙人みたいになろうという提…