明日7月4日は、米国の独立記念日である。新大陸に誕生した理想に燃える国家が250年ほどたって、こんなに分断が激しい抑圧国家になってしまったのは悲しい出来事である。マクロ経済学の視点では、世界で一二を争う豊かな国家で国際経済では搾取する側なのに、国内のある種の人たちは搾取されていると感じていた。そんな人たちの声が、トランプ2.0政権を産んでいる。 外国に対しては、製造業(&自分の仕事)を奪った国や企業を憎み、国内についてはより低賃金で働いてしまう移民労働者を憎んだ。プアホワイトと呼ばれる人たちは、移民だけでなく比較的低賃金で働く有色人種も同様に憎んだ。 彼らは、そんな相手(外国の企業、国内の移民…