日本にとっては新羅とは、任那を奪われたり、白村江の戦いで破られた相手である。そのため古代においてはある時から敵国となっていたかのようなイメージがある。しかしそれは一面的な見方であって、新羅との関係が遣使を通じて続いていた。 ■任那や白村江の戦いと新羅日本は562年までに朝鮮半島の加耶地域(金官国含む)の支配権を失う。その一方で新羅が532年に金官国を獲得、562年に大加耶を戦いによって獲得、任那の官家(みやけ、屯家とも。ヤマト王権の直轄地)を占領したとされている。さらには白村江の戦いでは唐・新羅軍が日本、百済遺民軍を破る。新羅の内政としては、527年には仏教を導入、536年には新羅独自の年号「…