眼鏡堂書店の蔵書より、独断と偏見に塗れた”もっと読まれてもいい本”を紹介しつつ、全力でニッチな方向へとダッシュする【眼鏡堂書店の本棚】。 今回ご紹介するのは、新田次郎の『聖職の碑』です。 聖職の碑 (講談社文庫) 作者:新田次郎 講談社 Amazon あらすじは、 伊那駒ケ岳稜線上に聳え立つ遭難記念碑……大正2年8月26日、伊那駒ケ岳登山中の中箕輪尋常高等小学校生徒ら37名は、突如襲った台風に遭難、11名の死者を出した。 信濃教育界に台頭する理想主義教育と実践主義教育との狭間に、深い哀しみと問題を残したこの惨劇の実相を、著者自ら登攀取材した長篇小説。(講談社BOOK倶楽部より転載) 前回の読書…