「お仕事いろいろ(3)」の第二弾は、小野寺史宜『みつばの郵便屋さん』(ポプラ文庫、2014年)。赤色のバイクに乗って一軒一軒、郵便を配達する郵便屋。頻繁に目撃する機会があるので、多くの人はさほど気に留めることがありません。いわば「日常という風景の一部」になっているのかもしれませんね。でも、郵便配達員にも、職業人として固有の苦労・喜び・プライドがあります。この本は、そんなポストマンというお仕事の内実に迫ることができる作品です。 [おもしろさ] 「郵便屋さんも、大変だよね」 郵便配達員と受取人のやり取り・会話の事例を二つほど紹介しましょう。ひとつ目。信書の中には、差し出した人と受け取った人のそれぞ…