*最近は英語学習と称して専ら J.K.Rowling,HARRY POTTER and the Philosopher's Stone,London,2014 を読んでいる。十代の頃に邦訳で読んだ経験があり、大まかな筋書きは記憶の底に残っているので、知らない英単語や見慣れぬ表現の意味を推し量りながら読むのに相応しいだろうと考えたのだ。 見知らぬ単語には幾らでも出喰わす。都度、辞書を引きたくなる気持ちを堪え、和訳するのではなく英語の語順、英語の音韻を遵守したまま読み解くことに尽力する。そうやって英文の意味を辿り、語られている世界の内容を想像しながら思うのは、翻訳というものの根源的な不可能性である…