配膳ロボットが働く洋食店に『小社会(250318)』は思う。ネコ型の配膳ロボットがゴトゴト運んできて、噴き出しそうになった。初心者マークと「研修中」の3文字。ロボットの言葉が世に出たのは、約100年前に発表されたチェコのカレル・チャペックの戯曲から。実際は、兄で画家のヨゼフが「苦役」を意味するチェコ語から作ったと。ロボットに怒鳴るお客さんはいない。「カスハラ」はなさそうだが、職場の「○○ハラ」は50近くあるという。生身の存在ゆえに他者の心を揺らしてしまう場面はそこここに。一方で、作業が機械に置き換わるたび、人と人の距離が少しずつ離れていく。そんな感傷にもとらわれる中、社会は間もなく新たな出会い…