序:10万円のケーブルが「1ミクロンの汚れ」に殺される日 オーディオのグレードアップを図る際、多くの人は高価なケーブルの購入を検討します。導体の純度(7N銅や単結晶銀など)を極め、インダクタンスを下げれば、音が良くなると信じているからです。 しかし、その最高級ケーブルの先端にある「プラグ」と、機器側の「ジャック」が交わる「接点(Contact)」に目を向けているでしょうか。 「端子が汚れていると抵抗が増えて音が鈍る」といった漠然とした定性的な話ではありません。本章で提示するのは、「わずか数ミクロンの酸化被膜が、数千万円のシステムが誇るS/N比やダンピングファクターを、いかにして具体的な数値とし…