重力レンズとは、ある天体の手前に大質量の重力源がある時、重力源によって時空が歪められ、背後にある天体から来る光が曲げられた結果、背後の天体の像が変形、拡大されたり、複数の像になったりする現象である。
重力レンズによる光の曲り角が大きい場合、複数の像が見えるようになる。この現象は「強い重力レンズ」と呼ばれている。
光の曲り角がそれより小さくなると、変形した像が一つだけ見えるようになる。この現象は「弱い重力レンズ」と呼ばれている。
光の曲がり角が更に小さいと、複数像や変形は望遠鏡の分解能よりも小さくて検出できない。しかし、複数像ができることと像が拡大されることのために、背後の天体が明るくなる。この現象は「マイクロレンジング」と呼ばれている。
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