ジョン・トレハン氏著。 事件が映画化されるというので読んだ。無人島に入植した3グループが、やがて島の資源や世間の名声、資産家の庇護などをめぐって不仲となり、行方不明者や死人を出すという実際の出来事を、なるべく当時の記事や各人の回顧録をあたって多角的に考察されてます。 フロレアナ島で暮らし始めたのはこの3グループ。リッター家ウィットマー家バロネス一派リッター氏はニーチェに傾倒する医師。自らの理想の実現のためにやってきます。ウィットマー家は世間の不況と、健康問題の解決のために移住。最後のバロネス一派は、自称女男爵の女性が、島にホテルを建てるために愛人の男達を引き連れてやってきます。もう序盤から、何…