二 活元運動を通じて自然(じねん)を理解する― 野口整体の生命観・自然観の現代的意義 症状がなければ健康、あれば病気。不快な症状はコントロールし、消し去るもの。こういう考えが相当に浸透しています。 これは医療技術や薬の開発が進んだことで実現できるようになってきたことですが、厳密な意味での医学的知見と医療が離れていくことにもなってきました。 例えば発熱は、医学的にも生体防御反応という正常な反応とされており、野口整体だけが言っていることではありません。現に、インフルエンザなどでの鎮痛解熱剤の服用が心臓などに悪影響を与えたり、死亡につながる場合もあることは、医学的には指摘されているのです。 しかし、…