「近代科学」を相対化し、「東洋宗教」を再考して野口整体の「思想と行法」を身につける 野口整体に関心を持つ人においては、現代人の「心と体」の問題が、科学の時代において存在していることを知り、近代科学的な西洋医学の「思想と方法」と、東洋宗教的な野口整体の「思想と行法」を、相対的に理解することが肝要であると考えます。 なぜ「野口整体の思想」をこのように著したかと言えば、それは、敗戦後伝統を棄て科学的教育のみによって西洋化した日本人が、野口整体の行法を身に付けつつ、その思想の理解を深めるには、「近代科学」の世界観を相対化し、「東洋宗教」を理性的に捉え直すことが必要と考えたからです。 (現代において標準…