作家、小説家。焼跡闇市派といわれる。歌手でもある。
1930年(昭和5年)10月10日、神奈川県鎌倉市生まれ。
旧制新潟高校を経て早稲田大学文学部仏文科に入学、7年間在籍。この間、アルバイトでさまざまな職業を遍歴し、CMソング、コント、テレビ台本などを書く。その後、民放TV分野から活字分野へ転じる。1963年(昭和38年)、童謡「おもちゃのチャチャチャ」の作詞家(補作・吉岡忍)としてレコード大賞作詞賞受賞。小説『エロ事師』発表。1967年(昭和42年)、「火垂るの墓」(アニメ映画『火垂るの墓』の原作)「アメリカひじき」(『アメリカひじき・火垂るの墓』新潮文庫ISBN:4101112037所収)で直木賞受賞。1983年(昭和58年)参議院比例代表選挙で当選(二院クラブ)、同12月、田中金権政治を批判し、田中角栄と同じ新潟3区から衆議院選挙に立候補するが次点。1997年(平成9年) 『同心円』(講談社、ISBN:406207446X)で吉川英治賞受賞。2002年(平成14年)、『文壇』(文藝春秋、ISBN:416358420X)及びこれまでの文業に対し、泉鏡花文学賞を受賞。
2015年(平成27年)12月9日、死去。
岡田さんの解説をYouTubeで見た。この映画を見ると号泣してしまうので、1人でこっそりとみたい。この映画は単純に反戦だけではなくて、孤立してしまった個人が、社会で生きていくのは大変だよっていうテーマも含んでいる。話は逸れるが、作者の野坂昭如さんがマイクで大島渚監督の頭を殴ったシーンを思い出してしまった。その時、監督の奥さんが笑顔で、仲裁に入っていたのが印象的だった。人付き合いは苦手だけれど、決定的な決裂にならないように、他者と付き合っていかないといけない。自由で安全で楽しく過ごせる社会が維持されるように、個人も勉強しないといけないと思った。