1928年に陸前小野駅まで延伸された時に開業し現在は快速列車の停車駅となっている野蒜駅。開業当時は現在と同じ野蒜でしたが,宮電時代の一時期「東北須磨」を名乗っていた時期がありました。1931〜1944年までという短い時期でしたが一体何故この名称だったのでしょうか。 野蒜駅の開業の経緯〜駅名改称まで 1928年4月10日に開業した野蒜駅は野蒜海岸,ひいては奥松島への最寄り駅として開業しました。野蒜駅が最寄りとなる野蒜海岸の洲崎浜は太平洋と仙台湾に面していながらも穏やかな波となっており宮電の社長であった山本豊次はこの光景に目をつけここに駅を設け松島と並ぶ宮電の二大観光地に仕立て上げる事を計画しまし…