はじめに 2022年8月19日の「抗菌薬物語 I + II」(復習編)で幾つもご質問をいただき、そのうち「低アルブミン血症ではセフトリアキソンの効果が減弱するのか?」「セフトリアキソンは1 g, 12時間毎 点滴静注と2 g, 24時間毎 点滴静注のどちらが良いのか?」に関してはブログで解説して参りました。今回は抗菌薬のprolonged infusionに関して、「ピペラシリン・タゾバクタムの持続静注投与には肯定的な研究論文がある」というご意見に関して文献的にサポートしてみようと思います。なお、この記事では便宜上、「静注時間の延長」と「持続静注」をまとめて「持続投与」と呼んでしまっております…