七月朔日(ついたち)は、 「地獄の釜の蓋が開いて精霊が出てくる日」ということで、「釜蓋朔日」(かまぶたついたち) 「釜蓋あき」「釜の口あけ」などと言い、 地獄に閉じこめられている精霊が 蓋の開いた釜の口から飛び出します。 地獄からの道のりは遠く、 そこから13日間かけて帰って来ます。 御先祖様がお盆に間に合うように 帰って来るためには、七月朔日(ついたち)で なければならないのです。 この日からお盆が始まる(=「盆入り」) とする地域が全国的に見られます。 この日、茄子畑や芋畑などに行って 大地に耳を当てると、 地獄の釜の蓋が開く音がするとか、 亡霊の叫び声が聞こえるとか、 御先祖様はこの日を…