23:45、暗闇の中でただ一人仕事を続けていた私は、ようやくPCを閉じた。 その瞬間に、1,000㎡近くある大きな室内からすべての光が消えた。 暗闇と静寂が、私の虚無感を増幅させていた。 「いまから修正しろってことですか?」 「そうするのか別の方法にするかは任せるよ」 18:20。 翌日から開始する案件をともに進めていた他部署の武藤さんから着信があった。 定時は既に過ぎているが電話に出ると、武藤は開口一番「契約書に間違いがある」と言った。 「金額が違う。予定にない業務が入っちゃってる」 「いやその業務は予定通り明日からスタートですが」 「いやいや俺聞いてないよ。手配してないよ」 「いやいやいや…