新文芸坐の《精緻と克明 鈴木英夫の手腕》という企画で映画『魔子恐るべし』(1954年、監督:鈴木英夫)を鑑賞。鈴木監督の東宝移籍第1作。白黒映画。魔子恐るべし (1954年)作者:宮本 幹也大日本雄弁会講談社Amazon山で出会った画家の福田という男を訪ねて信州から上京した魔子(根岸明美)は、グラマラスな肢体を目当てにした男たちに付け狙われる。海千山千の都会の男たちに「福田さんのところに連れて行ってやろう」と言われると「ほい!」と応じる、天衣無縫な魔子は、武道館の屋根に登ったり、プロレスのリングに上ったり、ストップ劇場で踊って話題になったり、東京でさまざまな体験を重ねながら、福田を探すが……。…