時代小説、ブラックユーモア、推理小説、エッセー(介護、犬、小説家業、歴史)など幅広く手がける中堅作家。
昭和35年 岐阜県に生れる 平成 3年 「情断!」でデビュー 平成 6年 「めんどうみてあげるね」で第47回日本推理作家協会賞受賞
リスト::小説家
二つの履歴書を作る 鈴木輝一郎先生の『何がなんでも新人賞獲らせます!』(河出書房新社、2014年)に、「複式履歴書法」という小説技法が紹介されています。鈴木先生曰く、「この小説技法がいちばん新人賞の予選を確実に通る模様」とのことです。 この技法は、小説の登場人物の履歴書を二つ作る、というもの。複数作るから「複式」です。 履歴書Aには一般に流通しているJIS規格の履歴書を使い、登場人物の履歴を埋めていきます。履歴書Bは、ストーリーに合わせて変化するものを記入します。JIS規格の履歴書にはない項目で、その人物の人生を形成した経験や体験、また価値観などです。 私は他人の履歴書(職務経歴書)や、価値観…
ライターは諦めが早いらしい 鈴木輝一郎『何がなんでも新人賞獲らせます!』(河出書房新社、2014年)を読んでいて、思わず見入ってしまった箇所がありました。 「第二章 行き詰まらない小説の書き方」で、鈴木先生の小説講座の受講生にはさまざまな人がいて、中でライターから小説家への転身を図る人は、簡単に挫折する、とあります。講座では最初に五枚の原稿を締め切りまでに書く課題が出ますが、どんな素人よりもライターがその段階でまっさきに挫折していくのだそうです。 原稿が没を食らったことがあると自己紹介してくるライターもたまにはいるそうですが、小説は没が基本だと先生が言うと即座に辞めてしまった、とか。 先生はこ…
小説は「書く」だけじゃない こないだ一篇の小説を書き上げ、今、また次の新しい小説に取り組んでいます。 前作を書き上げた後の反省は、小説のストーリーの背景になる作品世界を充実させないと小説そのものも充実しない、ということです。 鈴木輝一郎先生のワナビ向け本では、小説を書くための「取材」の重要性が力説されています。登場人物の履歴書を書いたり、作品の舞台について知見を深めたりすることを怠るな、と。 小説執筆の過程で書くことがなくなって行き詰まった時、ストーリーに直接関わりのない部分を充実させてみたら、人物の別の側面ができて書き進められたことがありました。 その直接関わりのない部分が、いうなれば作品世…
印税稼いで三十年 作者:鈴木輝一郎 本の雑誌社 Amazon 編集者に「何もしなければ消えてしまいます」とまで言われながら30年現役作家として生き残り新作を出し続ける作家の生き残るためのノウハウ。 と言いながら業界裏話やら自虐混じりの自身のプロモーション活動やら面白おかしく語って読ませる。 コロナで鈍った休み明け 自粛9連休後の出勤。 今日は半日の日なので助かった。出勤した途端に同僚から「陰性なの?」 いや、陽性なら来ませんって。日頃から数々の暴言を吐いてくれますがもうちょっと考えて下さい。 にしてもコロナに対する考えは本当に人それぞれなので自分の対応の仕方に関しては多くを語らないのが吉だなと…
夏におすすめの読書の効果と読書術の本 2019 「実用書」「思想と哲学、考え方の本」「サブカルと雑学の本」「ビジネス書、政治と経済の本」「エッセイ、ノンフィクション」「読書の効果と読書術の本」「小説」の7つのジャンルから、夏におすすめの本を紹介させていただきます。第4回は、「読書の効果と読書術の本」。中でもおすすめの1冊は、話題の「理系の読書」に関する本ですよ。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 夏におすすめの読書の効果と読書術の本 2019 読書にもコツがいる時代 夏におすすめの読書の効果と読書術の本3冊 『読まずにすませる…