涙の分泌はおもに副交感神経によって促されますから、涙が流れるためには副交感神経の活動が一時的に高まる必要があります。交感神経の活動が活溌になる闘争や逃走といった状況下よりは、いくらか安心できるような状況下で涙は流れやすいといえましょう。たとえば小さな子どもの場合、親にガンガン怒られている最中よりは、お説教が終わって頭を撫でられたような場面で涙がこぼれますね。頭を撫でられたことで、それまでの緊張が解け、交感神経の活動が収まり、涙腺にいっている副交感神経が働きやすくなるのでしょう。(鈴木郁子 著『自律神経の科学』講談社、2023) こんにちは。3連休が、嬉しい。今朝は久し振りに8時間近く眠ることが…