京極夏彦の妖怪シリーズ(京極堂シリーズ)第4作。 新書版:ISBN:406181883X 文庫版:ISBN:4062732475
内容(「MARC」データベースより) 頼豪の霊鼠と化と、世に知る所…。現代に現れた、防ぐ術もないという鉄鼠の本当の姿とは。登場以来、小説の凄みを見せつけてきた著者によるシリーズ第4作。
前回、京極夏彦の『鉄鼠の檻』を再読しているという話をした。(まだ読み終わってない) その際、事実確認のためにいろいろネットで調べていたら、「百鬼夜行シリーズ」(京極堂シリーズ)の最新長編『鵼の碑(ぬえのいしぶみ)』が来月刊行されるという情報を目にして驚いた。 シリーズの次回作としてそのタイトルが告知されたのが2006年のこと。実に17年前である。 当時は熱心に追いかけていた作家だったので、いつ出るか、もう出るかと心待ちにしていたのだが、スピンオフ的な中短編は刊行されるものの、その長編が出ることはなかった。それが来月ようやく刊行されるというのだ。 私が去年からこのシリーズを再読してきたのはまった…
今日から大正義2勤です。再三、愚痴ってるけどほんと、2勤だけが良い。2勤しかしたくない。2勤のみ、私にちょうだい! 来月14日に発売予定、京極夏彦さんの『百鬼夜行シリーズ』(個人的には『京極堂シリーズ』の方がしっくりくるのですが)の新作『鵼の碑』。 その発売を祝して、これまでの『百鬼夜行シリーズ』作品を、私の感想だけで振り返っていこうと言う記事の前編です。私の、主観に満ち満ちた感想だけでの振り返りです。この前書きで内容は察して下さい。 『百鬼夜行シリーズ』なのですが、私は長編作品『姑獲鳥の夏』から始まって『邪魅の雫』までの9作品は全作、読んでいます。一方、それ以外の作品に関しては『百鬼夜行-陰…
こんにちは、暖淡堂です。 手首の筋トレを兼ねて、この夏は京極夏彦さんの本を読んでいます。 で、やっと読み終わりました。 「鉄鼠の檻」 1996年1月5日発行となっています。 書店に並べられているのを、すぐに買ったはずです。 で、25年以上経って、この夏に再読。 面白かったです。 「鉄鼠の檻」京極夏彦 この本の基本データを記録してみます。 本文ページ数:825 (本文最終ページに印刷されているページ数) サイズ:173mm x 108mm x 49mm (コクヨ物差し) 本体重さ:630g (キッチンにあった秤) この本を、通勤時に電車の中で読み続けました。 そのおかげで手首が常に筋肉痛状態。 …
去年から気が向いたときにぽつりぽつりと京極夏彦の「百鬼夜行シリーズ」(京極堂シリーズ)を再読している。 いま読んでいるのは第4長編の『鉄鼠の檻』(講談社、1996)である。 順番通りに読んでいるわけではないので、この作品を読み終われば長編は残すところあと1作品になる。 割と細かいところまで覚えていた作品もあれば、ほとんど忘れてしまっていたものもあって、この『鉄鼠の檻』はその忘れていた方の作品だ。なので、再読ではあるのだが、ほとんど初読のような気分である。 しかし今回はその『鉄鼠の檻』の話ではない。(まだ2割ぐらいしか読めてない) この元版(講談社ノベルス)のカバーに印刷されていた鮎川哲也の「推…
タイトル:鉄鼠の檻 著者:京極夏彦 評価:★★★★★ 小説の評価はいつもかなり迷います。こいつもかなり迷いました。中山七里さんの小説を読むときのように完全完璧パーフェクトに主人公と同化するわけではないですし、どちらかというと傍観者に近い。そもそも、京極堂こと中禅寺は同化するにははっきり言って頭が良すぎます。というか人間離れしすぎている。でも、語り手の一人、関口さんには若干同化しやすい。でも、彼でもなくて、登場人物の誰でもなく、でもドラマを見ているような感じでもない、不思議な感覚。ただ、スッと物語の中に入り込んでしまう感じはありました。なので今回は★5にします。 京極夏彦の話は読めば読むほど、没…
年末恒例、そして年末の楽しみでもある『このミステーがすごい!』 その30余年の歴史をひとり勝手に振り返っているシリーズ記事です。 『このミステリーがすごい!』が始まった1989年から始まったこの記事も、順調に、1997年までやってまいりました。 てなことで、毎回恒例、その年がどんな年だったかを、まずは振り返りましょう。 ウィキペディアの年表を見て、まず目に飛び込んできたのが、ペルー日本大使公邸占拠事件。これ、めちゃくちゃ覚えてるなぁ~。そうだったのか、この事件、解決するまでに4ヵ月もの時間がかかっていたのですね。はぁ~・・・覚えている当時のことと言えば、とにかくあの突入の際の映像、あれがめちゃ…
文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫) [ 京極 夏彦 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 暗い性格で友達もいなかった楠本頼子は、クラス1の秀才で美少女の柚木加菜子に突然声をかけられる。初めは戸惑ったが親交を深め、2人で最終電車に乗って湖を見に行こうと約束する。しかし加菜子は武蔵小金井駅のホームで何者かに突き落とされ、列車に轢かれてしまう。 たまたま勤務帰りの刑事・木場がその電車に乗り合わせていた。木場は頼子と共に、加菜子が運ばれた病院は向かうが、そこで加菜子の姉柚木陽子と会う。陽子は数年前に引退した女優美波絹子だった。 「加菜子を救える可能性がある処を知っている」という姉の意志で…
第4回クイズ合戦秋の陣の28日午後4時現在の状況です。 142点 ジーナさん 全問を終了 141点 浮遊人さん 残り1問 130点 熊本ミノルさん 全問を終了 129点 tatsuさん 残り1問 127点 およやんさん 残り2問 124点 fpdさん 全問を終了 122点 猫姫さん 全問を終了 114点 tosaさん 全問を終了 106点 らんぷさん 残り4問 105点 えみこさん 残り2問 104点 モモタロウさん 全問を終了 26点 夜だるまさん 10点 ベベさん 5点 ジークフリートさん ジーナさんが全問を終了してトップですが、浮遊人さんが残り1問を残して1点差に迫りました。最後に残した…
第4回クイズ合戦秋の陣の20日午後4時現在の状況です。 82点 浮遊人さん 76点 ジーナさん 72点 fpdさん 熊本ミノルさん 71点 tatsuさん 70点 猫姫さん 68点 tosaさん 66点 えみこさん 60点 およやんさん 52点 モモタロウさん 45点 らんぷさん 15点 夜だるまさん 5点 ジークフリートさん 浮遊人さんが一人だけ80点台に乗せてトップを独走。2位に浮上したジーナさんが6点差。fpdさんと熊本ミノルさんは10点差。その後を1点差でtatsuさん、猫姫さんと続いています。およやんさんも正解が増えると70点以上の可能性あり。 およやんさんより第19問 箱根山連続僧…
およやんさんより第19問 典座(てんぞ) 維那(いな、いのう) 監院(かんにん) ジーナさんより第20問 リバー・ランズ・スルー・イット ファイト・クラブ Mr.&Mrs.スミス 回答を済ませたら該当する問題が載っている記事に 必ず「回答しました」とお知らせ下さい
山の中の、とある神社へ行った。 すごくすごく丁寧に鳥居に挨拶をしている人がいた。かなり、かっこよかった。まっすぐな気持ちってかっこいい。気づいたらいつもより丁寧に振る舞っている自分がいて、己の軽薄さにハズくなるなどしたし、強制するでもなく自らの姿勢をもって他人の姿勢を正させる人、やっぱカッケェ〜〜と思った。ちゃんとしなきゃな、と勝手に思った。 神社や寺に行くといつも、「神社仏閣を博物館的に楽しむのは如何なものか」と、京極堂(百鬼夜行シリーズ/京極夏彦)の声がどこからか聞こえる。たしか「鉄鼠の檻」でこういったことを言ってたと思うんだけど、心に染み付いている。当時グサっときたし、今もこの声が聞こえ…
十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) 作者:綾辻行人 講談社 Amazon 実写版の配信が始まるらしく、最近テレビで綾辻行人さんの「十角館の殺人」について目にするようになりましたね。今朝もミトちゃんが「大好きな小説」って言っていて、ちょっと嬉しくなるなど。でもまさか実写化されるとは思ってませんでした。「姑獲鳥の夏」の実写化くらい衝撃的かも。 私が館シリーズに出会ったのは学生の頃だったように思います。多分「ダ・ヴィンチ」か何かで書評を見たとか、そういう所から入って行ったんじゃなかったかと思います。奇抜な館が出てくるところもそうですけど、意外な展開(賛否両論含め)が本当に面白…
毎月初は前月購入本の合計金額計算してみようと、ふと思いたった。ついでになんで買ったかとか簡単な内容もメモしたいぜ。なんか向き合おうかなって。厳しい現実と。服とか香水とか美容室とかはお金使ってる感あるんだけど、本ってなんかさ、私の中に必要経費みたいな面でいるんだよな。心のど真ん中に。マーケティングに踊らされてる。キミは踊り狂って死ぬ♠︎ で、3月半ばからこのブログ始めたから、2月分はどうだろうと調べてみた。 Kindle Unlimited 月額980円 「Notionライフハック」Rei(片山怜)(翔泳社)1848円 「あなたの24時間はどこへ消えるのか」スワン(SBクリエイティブ)1202円…
からすさんの記事に坐禅のことが書かれていたので、私も少し書いてみます。といっても体験の話ではなく、言葉の定義の話です。 哲学カフェの雑談時、たまに瞑想という言葉が出てきます。そのとき瞑想と坐禅がほぼ同じものと扱われることがあり、モヤモヤしました。私の考えでは、瞑想と坐禅は明確に違います。この違和感を、なんとか言葉にしてみます。 瞑想と坐禅は、どちらも周囲のノイズをシャットアウトするという意味でよく似ています。行っているときの姿も似ているかもしれません。ただし坐禅は段取りや方法が決まっていますが、瞑想は少し幅があるように思います。具体的には、坐禅は半眼で斜め下を見て呼吸に集中しますが、瞑想は目を…
トレンドワード100選 のえまちゅ 車椅子席 福井新聞 北陸新幹線開業 着ただけ 切り裂きジャック 車椅子ユーザー 綾城さん マイナス金利解除へ つるぎ1号 配信者ハイパーゲーム大会 朝倉未来 stage1 hololiveSUPEREXPO2024 Aッ倒的ファン大感謝祭 北陸新幹線金沢 慎吾ママの部屋 松木さん 車椅子の人 根岸重一 響け!ユーフォニアム3 ミスタージーティー トランスジェンダー団体 デビュー発表 アンメット アニサマ こじけん stage2 Aぇ!group 老害発言 有明アリーナ 悠久の一乗谷 末澤 北陸新幹線小松 柏木由紀卒コン 南條愛乃 同人女の 鉄鼠の檻 単独ドー…
1/1 Mon 午前中いっぱいだらだらして、昨日の残りを食べ、まただらだらする。寒空の下自転車を漕いで帰るのを見送る。蟹鍋があるというので、実家に食べに行く。泊まれるようにもしていたが、地震のテレビがずっとついているのも父親がいるのも落ち着かず、一時間ほど食べるだけ食べて撤退する。疲れたのか人の少ない電車でぼろぼろ泣き、『雲』を読んでちょっと落ち着く。 1/2 Tue 『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』『ブヴァールとペキュシェ』『八面体』を読み、原神ストーリーをすすめ、合間合間にもらってきた松前漬けなどを食べ、酒を飲み、一人の休日を満喫していた。 1/3 Wed このあいだのノベンバのライブ…
Xの本好き界隈で流行っているらしい。名刺代わりの小説10選。たまたま見た方が固定ポストにされていて、なんて素敵なことをされているんだろうと思ってリプしたら「やってみたら?」とお返事が。うわあ、どうしよう。最近全然小説読んでないけど、本好きの血が騒ぎます(笑)20冊くらい候補をあげて、10冊に絞りました。『ラブレター』岩井俊二亡くなった恋人の昔の住所に出してみた手紙。まさかの返事が来ます。そこから始まる文通。情景がね、いちいちキレイなんですよ。映像作家さんが書いているから?昔から好きなんです。 『月の影影の海』小野不由美中学生くらいの時、頭カチ割られた気になりました。物語としても続きが気になる、…
仕事して来た。 今朝はなんだろう、あれっていい夢なのか? よくわからんのですが、どうなんだろう。 起きたら「なぜ」しか出てこなかったけどまあいいや。 さて、年が明けて落ち着いたところで、そろそろいつ湯治に行くか考えておかないとな。 春先にしようとは思ってるんだけど、どこに行くかな。草津は確かによかったんだけど、箱根も気にはなってるの。ただ箱根に行くと、宿でひたすら「鉄鼠の檻」読んでいそうな気もして、歩け。というツッコミが入りそうな気がする。 あとは何日ぐらいいくのかも、どこに行くかで変わりそう。箱根にすげえ安い宿見つけまして、ただね、安いってことで飯はないんだ。自炊もできる長逗留用の宿で、朝晩…
正月気分も今日までだろう。結局ぼーっと過ごしてたな。仕事は新年から飛ばし気味なので、休みはぼーっとしたくなる。 鉄鼠の檻 百鬼夜行シリーズ再読、ついに鉄鼠の檻まで読み終えた。これはシリーズでもかなり好きな方で、禅の話なんか最高に興奮する。次も大好きな絡新婦の理なので、これまたすごく楽しみ。物理本で読みたいから持ち歩いてるけど、分厚いからちょっと気合い入れてもたないといけないのがちょっと大変。それがまたいいのだけれども。文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)作者:京極 夏彦講談社Amazonあとはオーディオブックも続いてて、最近は歴史だったりラノベだったりのブームが来ている。ちょっと気が散ると聞き逃す…
やったゲームもまとめたついでに。 2023年参戦したライブ、鑑賞した映画、舞台をまとめてみた。あちこち行った気がする、気がするだけかも。特に映画は料金高くなったのと配信がすぐ来るので行かなくても大丈夫かなみたいな感じになるのあまりよくない…はい…1月ポルノグラフィティ18thライブサーキット"暁"(日本武道館オーラス)3月証明4月名探偵コナン黒鉄の魚影5月ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー岸辺露伴 ルーヴルへ行く7月インディ・ジョーンズと運命のダイヤル君たちはどう生きるかSEXY ZONE LIVE TOUR2023 ChapterⅡ(横アリ)8月トランスフォーマー ビースト覚醒a new…
去年に続いて2023年の振り返りをします. 特に有益な情報はなさそうです. 博士号取得 仕事 競プロ (AHC) 旅行(ビール) 今年の目標の振り返りと来年の目標 印象に残った本,印象に残った映画 本 映画 博士号取得 博士号とりました.詳細は別の記事に書いてます. theory-and-me.hatenablog.com 博士号取ったことによって人生はあまり変わっていませんが,長年の懸念事項が解消するのは気分が良いです. 仕事 論文に関してはAAAIという国際会議に2本論文が通りました(うち1本が主著). 長いコロナ期間を経て久々に現地出張で発表できるので楽しみです. 主著の論文の方は,2年…
2024年がはじまりました。今年もよろしくお願いします。 昨年末、周囲でブログがたくさん稼働している音が響いていたので、ここはひとつ、ブログを継続的に書く――感想を書き続けるために個人的に考えてきたことを公開しようかと思います。数ヶ月前、ミステリ研内で発表したものです。めちゃくちゃ説教臭いですが、伝えるか伝えないか、だったら、せめて言葉を残しておこうと思った次第。みなさんのブログ更新の一助になれば幸いです。 0. はじめに 1. なぜ書くのか 1.1. 自分以外の読者のため 1.1.1. 同じ本を読んだひとに向けて 1.1.2. まだその本を読んでいないひとに向けて 1.2. 作者のため 1.…
こんばんは、紫栞です。 今回は、京極夏彦さんの『鵼の碑』(ぬえのいしぶみ)について多少突っ込んだ内容紹介と解説をしたいと思います。 あらすじ 昭和二十九年、二月。 劇の脚本を書くため日光榎木津ホテルに滞在している最中、メイドから殺人の記憶を打ち明けられて懊悩する作家・久住加壽夫。 失踪した勤め先の主人を捜して欲しいと薔薇十字探偵社に依頼した薬剤師・御厨富美。 二十年前に消えた三つの死体の行方を追うこととなった刑事・木場修太郎。 発掘された古文書の鑑定と整理のため日光に滞在している学僧・築山公宣。 大叔父の遺品整理のために空き家となった診療所に訪れた病理学者・緑川佳乃。 二十年前の事故と遺体消失…
今年は過去数年間のうちで、もっとも手応えをもって読書できた一年だったと思う。読みながら考え、考えながら読む。理由はおそらく、積極的に本文に書き込むようになったこと、それと、メモ帳を普段から使い倒すようになったことだろう。それは書きながら読み、読みながら書く作業だ。そうして自分のなかに地図を引きながら読むうちに、書物が次の書物を導く。とくにメモを残すようになった春先からこっち、ぼくはずっと、巨きな一冊の書物を繙いているような気分だった。目の前の一冊はその紙葉に過ぎない。そしてぼくはきっと、その書物を読み終えることはできないのだろう。けれどそれでも、次のページをめくれば何が待っているのか、ぼくは読…