田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』を原作とするアニメーション作品。
原作小説『銀河英雄伝説』を第1巻「黎明篇」から『銀河英雄伝説 Die Neue These』として新たにアニメ化。2018年4月から6月までTVアニメとして放送されるファーストシーズン『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』と、2019年にイベント上映されるセカンドシーズン『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱』の2作品で構成される。
先日放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These 第48話「フェザーン占領」のネタバレ有りの感想です。 いよいよノイエ版銀英伝の感想も一区切りです。 フェザーン占領 帝都オーディンから進発した帝国軍の大艦隊。 イゼルローン回廊とフェザーン回廊はさすがに地理も違うので、ワープをする度に兵士たちが違和感を持つのは当然ですね。 征旅の途中でミッターマイヤーが攻略先を発表したのは、事前の情報漏洩を防ぐ意図もあったでしょうが、将兵の士気昂揚も目的だったのかなと思いました。フェザーン占領は意外にスムーズでしたね。 ボルテックの工作もあったのでしょうが、ルビンスキーが完全に虚をつかれたことも大きか…
先日放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These 第47話「鎮魂曲(レクイエム)への招待」のネタバレ有りの感想です。 イゼルローンでの激突再びですね。 再びイゼルローンが戦場に ロイエンタール率いる帝国軍の来襲により、イゼルローンが再び戦場に。 今回はヤンがイゼルローンにいますが、相手はあのロイエンタールということで、単独でイゼルローンを陥落させようとする勢いですね。 さすがにあのヤンも苦戦を強いられているようです。ただ、これが陽動と分かっていても最前線で戦う選択肢しかないのがヤンの辛いところですね。 ヤンが意見を託したビュコック司令長官も、トリューニヒト派の政治家や軍人たちの前に、…
先日放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These 第46話「神々の黄昏(ラグナロック)」のネタバレ有りの感想です。 ユリアンのフェザーン行きと並行して、いよいよ帝国の同盟侵攻が本格化しました。 ユリアンのフェザーン行き 辞令受領のためにフェザーンへ赴く途中で首都星ハイネセンに立ち寄るユリアン。 おそらくは電子文書なども発達しているはずですが、それでも首都星で辞令を受領するというのはなかなかアナログだなと思いました。 もっとも、儀礼的な理由があるのかもしれませんが。ビュコック大将に種明かしをされて、若者らしい憤激を見せるユリアン。 まあ、ハイネセンの政治屋たちがやりたい放題できるのはイ…
先日放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These第45話「皇帝廃立」のネタバレ有りの感想です。 この「廃立」という言葉は、この銀河英雄伝説を読んで初めて知った言葉でした。 固定観念を破るラインハルトの対同盟戦略 負傷から回復して原隊復帰したミュラーの会話の中で語られた「一億人・百万隻体制」 並の海洋国家そのもの以上の軍事力ですね。 まあ、双璧が指摘する通り、肝要なのは補給の維持なわけですが。大将以上の会議の中でラインハルトから語られた対同盟戦略。 やはり、ヤンが予見した通りでした。 ラインハルトとロイエンタールの緊張感の走る会話も見ることが出来て楽しかったです。 リップシュタット戦役…
先日放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These第44話「旅立ち」のネタバレ有りの感想です。 ラインハルトによる事実上の「宣戦布告」に動揺を隠せない同盟。 アニメオリジナルの描写で、より銀河英雄伝説のテーマの一つが浮き彫りになった感はありました。 可愛い子には旅をさせよう ユリアンと本音で語り合うヤン。 やはりヤンはラインハルトの戦略構想を看破していたようです。 最終的には軍首脳の命令を受け入れるしかないにせよ、その中で意味を持たせてユリアンを送り出そうとするのは、ヤンなりの親心なのかもしれないと思いました。 ヤンを心配するイゼルローンの面々 出立前に挨拶回りをするユリアン。 キャゼ…
先日放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These第43話「宣戦布告」のネタバレ有りの感想です。 ラインハルトによる事実上の「宣戦布告」に動揺を隠せない同盟。 アニメオリジナルの描写で、より銀河英雄伝説のテーマの一つが浮き彫りになった感はありました。 世論が分かれる民主主義社会 幼帝の「亡命」受け入れを巡って様々な意見が飛び交う自由惑星同盟の社会。 市井の人々の意見が延々と描かれたのはこのアニメのオリジナルですが、良い描写だと思いました。 一方でメディアによる世論誘導的な描写もあり、その辺は現代社会のメディアの有り様を想起させられるかなとは思いました。 腐敗した民主政治と清廉な独裁政治…
先日放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These第42話「銀河帝国正統政府」のネタバレ有りの感想です。 幼帝の「亡命」でいよいよヤンも安閑としていられなくなることに。 辺塞寧日が続く状況ですね 以前のユリアン初陣の際は「辺塞寧日なく」という状況でしたが、査問会とイゼルローン攻防戦から解放されたヤンは怠惰な日々を送ることに。 辺塞寧日が続く状況ですね。 もちろん、そのようなことが長く続くこともなく。 ゴールデンバウム家の亡命者 突然、幼帝の「亡命」を発表した同盟最高評議会議長ヨブ・トリューニヒト。 フェザーンの工作が結実したようですね。 ただ、トリューニヒトのやり方は政治家としては三流…
先週放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These第40話「矢は放たれた」のネタバレ有りの感想です。 今回の話を観た後、この「迷宮」というタイトルは様々な意味を含んでいると感じました。 フェザーンの策謀に乗るラインハルト 皇帝の誘拐、ではなく救出に成功したランズベルク伯たち。 それを受けてラインハルトはいよいよフェザーンの策謀に乗ることに。 ただ、何も知らされていないモルト中将は可哀想でした。それは作品をラインハルト側から見ているからこそ言えることですが。 一方でヒルダの反応は彼女らしいと思いました。 キルヒアイス亡き後、ラインハルトを諌止できるのは彼女だけだろうと思いました。 親子の…
先週放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These第40話「迷宮」のネタバレ有りの感想です。 今回の話を観た後、この「迷宮」というタイトルは様々な意味を含んでいると感じました。 ラインハルトとオーベルシュタインの陰険漫才 フェザーンのボルテック弁務官との話を受けて、今後の対応について会話をするラインハルトとオーベルシュタイン。 やはり謀略の時はオーベルシュタインの出番ですね。 そんな会話の中でも嫌みのさや当てを行うのは、この2人ならではだと思いました。今回はフェザーンのシナリオに乗ることにしたようですが、ただ単に誘拐させずにハードルを設けるところはラインハルトらしいと思いました。 人柄…
先週放送された、銀河英雄伝説 Die Neue These第39話「雷鳴」のネタバレ有りの感想です。 淡々としたストーリー展開でしたが、今後の展開を考えると重要な話がちらほらとありました。 ブチ切れるラインハルト 姉のグリューネワルト伯爵夫人アンネローゼの誘拐話に激怒するラインハルト。 仮定の話でもこんな調子なので、実際に起こったらさすがに実行犯が穏当な言葉を使っても気の毒な事態になっていたと思います。 それにしても、ラインハルトのシスコンぶりは相当なものですね。 アンネローゼとヒルダ その後、ラインハルトの意を受けて、フロイデンの山荘に隠棲したアンネローゼを訪ねるヒルダ。 2人の会話の中で、…